内容説明
『地下水道』『灰とダイヤモンド』『大理石の男』『パン・タデウシュ物語』『カティンの森』―数々の名作を生んだ巨匠が自らの生涯を語る。
目次
ポーランドの騎士
「我々に何が期待されているか、わかっていた」
終戦直後
「いくら描いても、マテイコにはなれないよ」
御用学校、または政府寄りの映画マニア
タデウシュ・ウォムニツキから授けられた演出上の二つの教え
「彼らはこれをどう理解するだろうか」「ポーランド派」
「俺がいないのを淋しく思う日が来るだろうって」
私と政府の物語「私は政治には口出ししない」
一九七二年から七九年の四映画
良心の劇―ドストエフスキー
謎めいた「イクス」と「モラルの不安」
私たちの映画を撮ってください!
夢のほうが美しい―撮られなかった映画
空回り
私はレフ・ワレサの運転手だった
検閲がなくなった、観客もいなくなった
ビデオで映画を研究する人々
花の自由―クラクフ~京都
明るいもののほうへ
著者等紹介
ワイダ,アンジェイ[ワイダ,アンジェイ][Wajda,Andrzej]
1950年代から今日に至るまで、ポーランド映画を牽引・代表する監督、脚本家。1926年3月6日、スヴァウキ生まれ。1953年、ウッチ映画大学を卒業。翌年『世代』で映画監督としてデビュー。1950年代末から60年代初めの、いわゆる「ポーランド派」の旗手として知られる。この時期に公開された『地下水道』『灰とダイヤモンド』は日本の学生・知識人にも多大な影響を与えた。1980年代初頭には「連帯」運動との関連で、『大理石の男』『鉄の男』を通じて脚光を浴びる。舞台監督としても知られ、演劇活動などを通じて日本との関係も深い
西野常夫[ニシノツネオ]
1958年、和歌山県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、九州大学准教授
久山宏一[クヤマコウイチ]
1958年、埼玉県生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退、アダム・ミツキェヴィチ大学(ポーランド)にて文学博士号取得。現在、東京外国大学等非常勤講師
渡辺克義[ワタナベカツヨシ]
1960年、新潟県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、山口県立大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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