ハイチ目覚めたカリブの黒人共和国

佐藤 文則【文・写真】

凱風社（1999/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 310p／高さ 20cm
• 商品コード 9784773623062
• NDC分類 259.3
• Cコード C0036

出版社内容情報

世界初の黒人共和国は近年、自立への道を模索しつづけてきた。本書はスラムの友人と食を共にしながら独裁者の横暴や米軍の進攻、庶民の喜怒哀楽を見届けてきた写真家のルポ。
【目次】　政変に揺れる黒人共和国／太陽の街シテソレイユの友人たち／アリスティド神父／ウィリー・イブの死／初の民主的選挙／軍の反乱／ガヴァナーズ島の調停／米軍の介入／民主的国家の再建へ　〔コラム〕ハイチ小史／ヴードゥー教とは何か／ハイチと日本／ハイチの音楽

内容説明

ヴードゥー教やゾンビばかりがハイチじゃない！世界初の黒人共和国として歴史に遺る、カリブ海に浮かぶ島国はここ十数年、自立への道を模索しつづけてきた。著者はスラムの友人と食を共にしながら独裁者の横暴や米軍の進攻、そして庶民の苦悩や喜びを見届けてきた。ハイチの民主化の過程を追った迫真のルポ。

目次

第１章　政変に揺れる黒人共和国―１９８８年９月、この年二度目のクーデター
第２章　太陽の街シテソレイユの友人たち
第３章　アリスティド神父
第４章　ウィリー・イブの死
第５章　初の民主的選挙―１９９０年３月～９１年２月
第６章　軍の反乱―１９９１年９月～９２年６月
第７章　ガヴァナーズ島の調停―１９９３年７月～９４年２月
第８章　米軍の介入―１９９４年７月～１０月
第９章　民主的国家の再建へ―１９９５年６月～９６年２月

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[moti moti]

デュバリエ独裁政権崩壊直後から、アリスティド大統領の誕生と、クーデターによる軍政、アメリカの介入によるアリスティドの復帰、任期満了選挙によるプレヴァル政権の誕生までの期間のルポタージュ。著者は一貫して親アリスティド的。しかし、個人を英雄的に描くこともなく、むしろデュバリエ派とアリスティド派の抗争やアリメカ等の政治的介入に翻弄される市井の人々の様子がこの著書の中心的な内容。

2021/03/27