出版社内容情報
英国『サンデー・タイムス』1994年度ヤング・ライター賞受賞作家のベストセラー紀行書の翻訳。ムガール帝国の名残を求めて、「赤い城」(ラール・キラー)から「銀の街」(チャンドニー・チョウク)へ――妻とともに暮らした、精霊(ジン)の街の12か月を生き生きと描く。 【内容】プロローグ・精霊の街/デリーに住む/デリーの闇と陰/ムガールの残り香/走り抜ける秋/デリーのたそがれ/ヒジュラ/輝く季節/夏の到来/息づく精霊/雨期のきざし/神話のデリー ほか
内容説明
『サンデー・タイムス』’94年度ヤングライター賞受賞作家W・ダルリンプルのベストセラー紀行書!ムガールの残り香を求めて「赤い城」から「銀の街」へ。精霊の街デリーの12か月。
目次
プロローグ 精霊の街
デリーに住む―9月
デリーの闇と陰―10月
ムガールの残り香―10月
走り抜ける秋―11月
デリーのたそがれ―12月
ヒジュラ―1月
輝く季節―2月
夏の到来―3月~5月
息づく精霊―5月
雨期のきざし―7月
神話のデリー―8月
エピローグ 雨のガート
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
20
スコットランド出身の著者が新婚時代に画家の妻と滞在したデリーの思い出をまとめた旅行記。(1993年初版。City of Djinns: A Year in Delhi)そこは「街のいたるところで人間も遺物として残っている」「異なる時代が隣合わせに存在」(プロローグより)する場所だ。滞在して何か月が過ぎると著者は、パキスタン分離独立時に難民だった記憶を持つ人が実に多いと気がつく(P56)。著者らの家主のシーク教徒のプリ夫人は1984年の暴動で全財産を失ったがそこから奮起して金持ちになった。2024/03/02
もぐら
0
デリーに生まれ住んでもいないけど、デリーの古き良き姿にノスタルジックになれる本。2024/08/21