文春文庫<br> 笑いのカイブツ

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文春文庫
笑いのカイブツ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167913052
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

27歳、童貞、無職、全財産0円。笑いに狂った青年が、世界と正面衝突!

〝伝説のハガキ職人〟による、心臓をぶっ叩く青春私小説。

21歳にして「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「週刊少年ジャンプ」などで、他を圧倒する質と量で圧倒的な採用回数を誇り、「アメトーク」でも取り上げられる。いつしか彼は〝伝説のハガキ職人〟と呼ばれるようになる。

構成作家を志すも、〝人間関係不得意〟のため、挫折の繰り返し。命を削るように面白いネタを書くことに邁進する、貪欲なまでのストイックさ。恋と、挫折。やがて彼の頭の中に奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公をときに叱咤し、ときに罵倒する。休むことのない内なるカイブツとの戦いの果て、主人公はいつしか「死」を想うようになる。

笑わせるか、死ぬか。

この主人公は、著者自身なのか、それとも頭の中のカイブツが生み出した妄想なのか?

ツチヤタカユキの熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。



単行本刊行後を濃厚に描いた「文庫版あとがき」を収録。出版によってメジャーな世界に一歩踏み出したことで、主人公(作者)の鬱屈は晴れる日がきたのか、それとも・・・?

とどまることのない激情の発露が、読者の心に突き刺さる、感動の「最新章」。

内容説明

命を削るようにネタを生み出し、圧倒的な質と量の投稿で「伝説のハガキ職人」と呼ばれた主人公。作家を志すも「人間関係不得意」のため挫折の連続。やがて死を想うようになった彼の頭の中に、奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公を叱咤し、罵倒し、打ちのめす。これは妄想か現実か?熱狂的なこの青春の行く先は何処?笑いに取り憑かれた“伝説のハガキ職人”による心臓をぶっ叩く青春私小説。

著者等紹介

ツチヤタカユキ[ツチヤタカユキ]
1988年、大阪市生まれ。15歳の頃より様々なテレビ・ラジオ番組に投稿。「着信御礼!ケータイ大喜利」で第16号レジェンドの称号獲得をはじめ、「オールナイトニッポン」「週刊ファミ通」などでも圧倒的な採用回数を誇り「伝説のハガキ職人」と呼ばれる。高校卒業後、放送作家を目指し上京するも「人間関係不得意」が原因で挫折。大阪に戻り、複数の芸人の構成作家を務めつつ、現在は漫画原作者や、詩人としても、活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いっち

36
夢を諦める前に、読むべき本書。読むと、夢を諦めるべきかテストできる。テスト「本書のツチヤさんより、努力したか?」「はい」なら、諦めてもOK。「いいえ」なら、もうちょっと頑張ってもいいかもしれない。「凡人にとって、お笑いの能力はすべて等価交換でしか手に入らない」と著者は言う。ケータイ大喜利、ハガキ職人、構成作家と、お笑いに振り切った人生。バイトは続かず、金はない。それでも著者をうらやましく思う。没頭して生きてる。うらやましく思うだけなら簡単だ。本当にそうなりたいなら、努力しろと、カイブツに言われてるようだ。2023/03/11

ゆー。

28
「なんだかすごく生き急いでる感じで一日に数え切れないボケを考える。じゃあそれが全部面白いかというと、そんなことはない。それでも狂ったように笑いの事だけを考える男の人生。『努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆、すべからく努力しておる。』って某ボクシング漫画の名言があるけど、会心の一撃として言い放った言葉が全くウケず、どうでもいい一言がウケたりする笑いの世界。努力ではどうにもできない部分もある。笑いへの情熱がすごい。それでも届かない。本人の悔しさが伝わってきたが、再読はしない。」2020/11/23

シキモリ

25
映画鑑賞前に原作を読んでおきたくて手に取った。私は社会人になってから深夜ラジオを聴かなくなり、著者が界隈でどれほど著名なのか存じ上げないが、思いの丈をひたすら書き殴ったような自己陶酔型の文章の羅列に只々辟易する。尖っていたいのも併合したくないのも十分理解出来るが、なぜこれほどに受け身の姿勢なのか疑問に思うばかり。それが著者の性質(本書はあくまで私小説)と言ってしまえばそれまでだが、誰かが自分の思い通りにお膳立てしてくれるほど甘い世界でもあるまいに。終盤の文学賞に対する一方的な暴論も流石に行き過ぎだろう。2024/01/05

マッちゃま

23
元ハガキ職人の私小説。いわゆるお笑いは好き。ネタ番組や賞レース番組は録画して観てます。本書を見つけてパラっと見たら「ケータイ大喜利」の文字に惹かれて少し読んでみた。まあいいや、買っちゃえと軽い気持ちで購入。ほぼ気持ちの悪い人間の気持ちの悪い話しが延々と続いて行き、これはグロテスクな幼虫で、蛹の期間を経て、いつかは綺麗な蝶にでもなって羽ばたくのか?と思い読み進めたけど、とりあえずは毛虫は毛虫のままであった。しかも毛虫が蝶を夢見る話しでは無くて、それでも毛虫は生きているって話し。フンコロガシの僕はそう思った。2020/09/12

こっち

20
お笑いの世界でしか生きられない作者の壮絶な私小説。その生き方に不快感を覚える人は少なくないのかもしれない。ただの怠惰に映るのかもしれない。でもこの世の中にはそれでしか生きていけない人は絶対にいる。そしてそれで生きていける人はほんの僅かだ。誰かの救いにも劇薬にもなりそうな作品。2020/03/22

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