内容説明
父と母を民衆に処刑され、自らも虐待の末に10歳で獄死したルイ17世。彼は身代わりの少年だったのか―。心臓のDNA鑑定が200年にわたる謎を解明。
目次
第1章 「ヨーロッパ一美しい王国」
第2章 「ママを許してあげて」
第3章 チュイルリー宮殿
第4章 「神その人が私を見捨てたのです」
第5章 幼い「サン・キュロット」
第6章 タンプルの孤児
第7章 茶番とぺてん
第8章 百合の復活
第9章 陰の国王
第10章 王家の謎かけ
第11章 解決
著者等紹介
キャドベリー,デボラ[キャドベリー,デボラ][Cadbury,Deborah]
ロンドン在住。作家・BBCテレビプロデューサー。科学と歴史の根本的な問題と、双方が今日の社会に及ぼす影響を得意とする。エミー賞を含め、数々の国際科学映画賞を受賞している
桜井郁恵[サクライフミエ]
東京都出身。訳書にハスリップ「マリー・アントワネット」(1999、近代文芸社)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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いさ
6
その死がフランスのトラウマとなった、マリー・アントワネットの息子、国家に虐殺された悲劇の少年王・ルイ17世について。まだ幼くしてベルサイユ宮殿から連れだされたために、舞台はほとんどが終焉の地となったタンプル塔です。余りにも無知・無教養な民衆と、それを先導する粗暴な野心家達。そんな国を作ったのは歴代の国王たちだったけど、それを理由にたった10歳のルイ・シャルルを殺していい理由にはならなかった・・・。あんまりひどすぎて言葉が出ません。2012/03/10
ミット
2
狂気の沙汰により犠牲となった王子が可哀想で胸が痛みます。王子の死を利用しマリー・テレーズ王女を苦しめた詐欺師たちにも腹が立つ。 詐欺師たちの中でノーンドルフが、ルイ・シャルルしか知らない子供の頃の記憶を持っていたのは不思議で不可解でした。2015/11/23