内容説明
生命の危機を脱した時、えん罪事件は始まった。警察は初動捜査に躓き、マスコミは使命を忘れ、市民は無実の会社員を制裁した。残されたものは、社会の悪習、報道や警察の欠陥システムだった。
目次
第1章 松本サリン事件に巻き込まれて
第2章 犯人扱いのマスコミ報道で、嫌がらせ電話が殺到
第3章 松本サリン事件の犯人に
第4章 吹き飛んだ警察への信頼
第5章 逮捕にそなえて
第6章 松本サリン事件が教えること
著者等紹介
河野義行[コウノヨシユキ]
1950年生まれ、松本サリン事件(1994年)の第一通報者だったが、マスコミや警察によって犯人扱いされ、日弁連への人権救済申し立てやマスコミへの謝罪請求などで闘った
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感想・レビュー
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工作魂
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ご家族含めサリンの被害としての苦しみに加えて、虚報、冤罪の苦難。本当に辛い。 河野さんがこの事件に関して何冊か本を出されているけれど、本書は、坦々とした文章の中に、題名の通り「虚報、冤罪」の上流にいる、この本を読む読者含めたこの事件を知る者の責任も痛烈に問うている。 安易に情報を信じてはいけない。世論というものがマスコミというものがどんなに強力で危ういものか。良く考えて行動することの重要性を痛感させられた。2012/09/22
ゆりーた
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子どもが読んでもわかりやすいくらい簡単に書いてあって読みやすい。2008/12/06
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- 和書
- サンタのサムタンさん