内容説明
誰と出会い、何を知り、どう考えるか―。日本の思想と文化の宝というべき人物を、限りない尊敬と感謝をこめて仰ぎみる。
目次
1 私の敬愛する人びと(大塚久雄―信仰と学問;丸山真男―思想史の考え方;木下順二―眼を上に向けさせるドラマ;津田左右吉―リベラリズムと自由;柳宗悦―民芸・凡夫成仏の他力道;鉄舟寺の伊藤月庵老師―この人の時の刻み;歌人・五島美代子―『立春』五百号に思う)
2 日本文化への視座(植村正久にみる日本プロテスタントの罪意識;ジョン・バチェラーとアイヌの自立―“労働のモラル”を軸に;三谷隆正の『幸福論』;戦後民主主義とキリスト教)
3 「ひとびとの哲学」を考える(吉川英治の作品とその思想―二つの生活圏をめぐって)