内容説明
シェイクスピアの舞台から覗いた華やかなエリザベス朝の宮廷や庶民の食生活を再現する。
目次
ロミオとジュリエット
ハムレット
アントニーとクレオパトラ
じゃじゃ馬馴らし
冬物語
ヘンリー四世 第一部、第二部
ヘンリー五世
夏の夜の夢
十二夜
お気に召すまま
ウィンザーの陽気な女房たち
テンペスト
オセロ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
307
巻末の著者紹介によれば、今川香代子氏は食物史・食物研究家。本書は食べ物を通じて見たシェイクスピアの世界である。筆致は軽やかだが、内容は学識の深さと広さを窺わせるに十分なもの。しかも、面白い。単にシェイクスピアの時代にはこんな食物がありましたとか、こんな食物が登場しますといったレベルではない。ほんの些細な(劇全体の中ではそう見える)食物が、登場人物たちのセリフに乗って実に生き生きと、しかも造形的な意味まで背負っていたりするのである。さらには、それぞれの食物の果たした歴史的意味までもが語られる。2023/04/20
まっと
19
読友さんのレビューを見て図書館で。これまでシェイクスピア作品は何冊か手に取ってきたが、ストーリー展開、登場人物達の心の動きを追いかけるのが中心で、舞台の様子を想像しながら読んできたが、そこかしこにチラッと姿を見せる食べ物に焦点を当てて色々と語る1冊。実に興味深く、また、内容も深い。「気づかなかったなぁ」が勿論大半。採り上げられているのは「ロミオとジュリエット」「ハムレット」等全13作品。その時代、人々は愉快に過ごそうをモットーに毎日の生活を一番楽しんだ時代、と筆者は語っているが、確かにそんな感じがする。2023/05/28
viola
4
食物史専門家が書いた、シェイクスピア劇に登場する食物について。戯曲ごとに分かれており、簡単なあらすじ付きなのでシェイクスピアにそんなに詳しくなくても楽しめるのでは。この時代には何があって、何がない・・・というのが本当に難しいため、助かります。 シェイクスピアの時代の「ポテト」はさつまいものことらしいです、まだジャガイモはなかったから。2010/02/10
おん
0
16世紀ごろの食事情が分かって楽しい。食べ物に触れている台詞をピックアップしているんだけど、こんなセリフあったっけ?なんて思ってシェイクスピア作品を再度読みたくなった。2016/04/30
ジョニー出ッ歯
0
そのときの食べものがわかる2009/09/21