内容説明
子ども世界の理解のため、人文地理学からのアプローチを試みた意欲作。中野重治作『梨の花』をテクストとして原風景の世界を探る。
目次
1 原風景のなかの子ども時代(原風景とは;子どものころの世界;遊びの空間;学校と通学路)
2 身近な世界の知覚と表現(子どもの描いた地図;身近な空間の知覚)
3 「良平」の世界像―中野重治著『梨の花』の世界(身近な世界の観察;世界の広がり;世界像の共有と旅立ち)
補論 都道府県名知識にみる日本像―短大生を例に(調査目的・対象・方法;正答率とその分布;位置の誤答にみる日本の心像)