内容説明
“読むゴルフ”の最高傑作ここに甦る。
目次
1番ティで「チュッ!」
ロストボールは、「天使の取り分」
ハスケルさんからの、贈り物
一夜にして「飛ばし屋」になった男
わが心のホームコース
月光を浴びて、微笑む人
ベン・ホーガンに関するエピソード
あるゴルファーの卒業式
OBに泣く者を笑え
子を育て、球を打ち、人生はバラ色〔ほか〕
著者等紹介
夏坂健[ナツサカケン]
1934年(昭和9)神奈川県横浜市生まれ。翻訳家・作家。週刊ゴルフダイジェスト1990年3月13日号より「アームチェア・ゴルファーズ」の連載を開始。シングルであった自らのゴルファー体験と、内外の厖大な資料をもとに紡ぎ出されるエッセイは機智とユーモアに溢れ“読むゴルフの楽しみ”という新境地を切り拓いた。2000年1月19日、惜しまれつつ亡くなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hotspur
1
ゴルフ絡みのエッセイにはもちろんシリアスなものもあるが、デッドパン・ユーモアとも言うべき読んで思わず吹き出してしまうようなジャンルがある。プレーをやっている当事者は至極真剣なのだが、それを客観的な筆致で書かれると、そのプレーヤーの真剣さとプレーで起こる悲喜劇の落差がとてもおかしくなるのだ。このジャンルには、ジョージ・プリンプトン『ボギー・マン』などのような名作がある。夏坂健のエッセイのいくつかはこの系譜に入るのだが、特にこの本に集められた短いエッセイは笑える。電車に乗っている時に読むのはお薦めしない。2023/07/04
キミ兄
1
半年ほど前から10年ぶりにゴルフを再開。それこそ20年以上前に読み漁っていた夏坂健を引っ張り出してまた読んでいる。氏が無くなってもう10年くらいか。本もどんどん絶版になってるので処分したのが悔やまれる。ゴルフはスコアだけではないことを教えてくれる良書。☆☆☆☆☆。2023/03/17
mambo_no5
0
ゴルフ場へ向かう電車内で気分を盛り上げるための1冊。著者の取材力と博学そしてウィットにに感心。ゴルフに魅了された人たちがイキイキと描かれている。 ゴルフとは何か?「ゴルフとは、遠大にして悠久な一大学問なり」2019/09/02