中公新書ラクレ<br> ジェンダーレスの日本史―古典で知る驚きの性

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中公新書ラクレ
ジェンダーレスの日本史―古典で知る驚きの性

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507792
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C1295

出版社内容情報

肉体の性別とは違う性認識を持つことが尊重されるようになってきた。先進的に見えるが、じつは日本の古典文学には、男女の境があいまいな話が数多く存在する。
男同士が恋愛仕立ての歌を詠み合ったり、経済力のある姫が一族を養う。武士は泣き、女将軍が敵に向かい、トランスジェンダーきょうだいは男女入れ替わってすくすく成長――。太古の神話から平安文学、軍記もの、江戸川柳まで古典作品を通して伝統的な男らしさ・女らしさのウソを驚きをもって解き明かす。昔の日本の「性意識」がいかにあいまいだったか、それゆえに文芸が発展したかも見えてくる。年表作りを愛する著者による「ジェンダーレス年表」は弥生時代から現代までを網羅。

内容説明

最近は肉体の性別とは違う性認識を持つことが尊重されるようになってきた。先進的に見えるが、じつは日本の古典文学には、男女の境があいまいな話が数多く存在する。太古の神話から平安文学、軍記もの、江戸川柳まで、古典作品を通して「伝統的な」男らしさ・女らしさのウソを驚きをもって解き明かす。昔の日本の「性意識」があいまいだったゆえに文芸が発展した、という一面も見えてくる。年表作りを愛する著者による「ジェンダーレス年表」は弥生時代から現代までを網羅。

目次

はじめに 日本の文芸はジェンダーレスであふれている
第1章 男女の境があいまいな国―男も出産、女も立ちション
第2章 むしろ女が優位だったかもしれない太古・古代―政治も経済も男女同格
第3章 夫婦別姓、核家族、シングルマザーだらけの古代・中世―「伝統的な家族」とは
第4章 性を重視すると、結婚観はゆるくなる―二度三度の離婚や再婚は当たり前
第5章 LGBTもすべて認識されていた前近代―盛んな男色に宣教師もびっくり
第6章 女々しい男、雄々しい女―男も泣くべき時に泣くのが日本の伝統
第7章 軽んじられた弱者の「性」と「生」―ネグレクトや子殺し、性虐待の多さも
おわりに 「伝統的」のウソと、未来へのメッセージ

著者等紹介

大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒。古典を題材としたエッセイを多く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さとうしん

20
最初の男神の子生みを自然に受けとめいたという話など「それは日本に限った話ではないのでは?」と疑問に思うところもあるが、女性の財産権と女性の政治的地位の関係、男性が妊婦の世話をするのは当然だった話など、日本の性をめぐる話は面白い。その一方で宣教師がドン引きするほど子殺しが横行していたとか、性被害の横行と罪の軽さ、目上の者による虐待だった男色など、性におおらかだった日本の裏面にもちゃんと触れており、「日本スゴイ」に落とし込まない点がこの著者らしくて評価できる。2022/11/16

めえめえ

11
日本人の性意識は昔から西欧と比べて緩かった。あちらでは逮捕されたり無意味な強制治療をされた話を聞きます。ただ無理解や差別はどこも同じ。結局性に関して寛容というより己の思いのまま傍若無人だったような気がしました。江戸時代に既に新宿二丁目に性的少数者がいたという話にビックリ。2025/04/23

lovemys

11
日本の昔は何でもありだったんだな、良い悪いは別にしても。昔は犯罪も多かったのだろうが、それは何処の国も同じ。ならば自由度の高い方がいいかも。ザビエルが来た頃、キリスト教徒は離婚もできないのか!男色もできないらしいぞ!と笑われたというから苦笑いしてしまう。そうね、キリスト教の方が私生活に関する戒律が多いかもと思ったり。昔の日本は寛容という言葉ではすませられない奔放さ。面白かったです。しかし、電車の中で読んでしまったので、ページをめくるたびに冷や汗が…。春画などが載っているので要注意です(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)2023/03/13

tsubomi

9
2024.08.01-08.15:平安時代の通い婚時代、女性に財産権があり、相続もできて、大事にされたのが、鎌倉時代以降は女性が男性の家に入る制度になって徐々に女性の地位が低下したこと、地位の高い男性が目下の者に対して行った男色(パワハラ+セクハラ)、出産と穢れの意識の変化、親が子殺しすることに対する罪の意識のなさなど、日本史の中でのジェンダーや家族制度の意義と変遷についてわかりやすく、そして予想以上に真面目に書かれた本。ジェンダーやセクシュアリティー、差別に苦しむ人は昔も今も多くいるということを再確認。2024/08/15

Aby

9
日本の古典をジェンダー視点で分析すると,現代との違いが見えてくる.「昔は,男は/女は~」という懐古調の考え方も,せいぜい江戸から明治あたりで成立したもの.◆良いことばかりでなく,暗い側面にも言及している点が良い.2022/12/24

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