「笑い」としての陶淵明―古(あたら)しいユーモア

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772703420
  • NDC分類 921.4
  • Cコード C0097

内容説明

へぇー、陶淵明文学って、こんな見方も可能なの?「深遠なる飲んべえ詩人」陶淵明を、一見古めかしく実は新鮮な「ユーモア」の視点から解剖する。

目次

第1章 貧乏の嘆きのテーマ、酒の無心
第2章 「馬鹿」息子たちへの愚痴
第3章 絶世の美女への妄想
第4章 「酒場」ならぬ「墓場」での宴会
第5章 聖なる境地の酔い心地
第6章 人生の一大悲劇と復活
第7章 文学者としての成熟、深遠なる自信
第8章 最晩年のユーモア

著者等紹介

伊藤直哉[イトウナオヤ]
1954年生まれ。福島県出身。二松学舎大学卒業、同大学院修了。現在、桜美林大学教授。主な研究テーマは陶淵明の文学で、本書の元になった諸論文の他にも、陶淵明関係の論考を7編発表している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

韓信

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ユーモアという切り口から陶淵明作品を読み解く論考。門外漢の自分から見ても独特な解釈が多いが、酒飲みで官途で挫折、生前は必ずしも評価が高くなかった揚雄を自身のロールモデルとする意識や、死をうたう作品も「歓楽を引き出すための悲哀」であることを当時の宴席での挽歌歌唱の事例をもとに論証したり、陶氏とその姻族が桓温・桓玄麾下で栄達をはかっていたが没落したことを詩文から推測するなど、歴史的・社会的文脈から作品を読み解く内容は学びが多い。イメージ戦略としての隠逸パフォーマンスを含め、人間臭い陶淵明像はこれはこれで魅力的2023/11/11

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