WAYFINDING道を見つける力―人類はナビゲーションで進化した

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WAYFINDING道を見つける力―人類はナビゲーションで進化した

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772695718
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0040

出版社内容情報

GPSによって人類はなにを失うか?
脳のなかの時空間から、言語・物語の起源まで
ナビゲーションと進化をめぐる壮大な探究の旅へ!

・GPSも地図もない世界で、人類はいかに探索し、記憶し、ルートを伝えてきたか 
・「場所の記憶」は、いかに脳を発達させるのか
・幼少期の記憶が消えるわけ
・動物たちはなぜ地図もないのに地球を旅できるのか
・ヒトの祖先によるナビゲーションは、いかに言語・物語を形づくったか
・GPSへの依存は、認知や感情にどんな影響を及ぼす?
・AIは物語を理解できるか

脳科学・心理学・人類学・考古学・言語学・生物学・人工知能ーー
道を見つける力が、私たちを「人間」にしたことを解き明かす。

科学ノンフィクションの名手による新たな傑作!

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著者
◎M・R・オコナー
ジャーナリスト。サイエンス、テクノロジーなどの分野で執筆。
既刊書は『絶滅できない動物たち:自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ』。
マサチューセッツ工科大学(MIT)・ナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー。

訳者
◎梅田智世
翻訳家。訳書は、ダニエル・Z・リーバーマン、マイケル・E・ロング
『もっと!:愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』
リアム・ドリュー『わたしは哺乳類です』など。

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::目次::

●はじめに: 道を見つける
GPSも地図もない世界で/進化への影響/まったく別のこと/場所と親密に関わる

■PART 1 北極圏
●第1章: 最後の道なき場所
壮大な旅/生ける伝説/変わる習慣/熟練のナビゲーションの鍵

●第2章: 記憶の地景
欧州の探検家を驚かせた地図/第六感?/メモリースケープを育む/
ルート知識・サーベイ知識/場所(ロキ)法と海馬/記憶の糸

●第3章: 幼少期の記憶はなぜ消えるのか
幼児の海馬は未発達/言語の爆発/エピソード記憶と脳内ネットワーク/
重大な転換期となる「ハイハイ」/他者中心戦略の変化

●第4章: 動物たちのナビゲーションの謎
ヒト、イヌ、オオカミの認知地図/ナビゲーションの道具箱/
偏光パターンを利用する/科学では理解できない精度/
磁気受容体はどこにある?/量子コンパス/移動シンドローム

●第5章: ヒトの認知能力を飛躍させる
狩りと物語り/痕跡から言語へ/「イヌクシュク」が伝えるメッセージ/
持続可能な連鎖/地名がもたらす心象風景

●第6章: AIは物語を理解できるか
知能とは?/人間の言語の特性/自我を持つプログラム/
言語や身体なしに思考できるか

■PART 2 オーストラリア
●第7章: スーパーノマド
ドリーミングと歌/大地に感情と意味を注ぐ/口承文化のリズム

●第8章: ドリームタイムの作図法
ナビゲーション理論を超えて/歴史に残る革命運動/
文化の隠喩/つねに更新される動的な心象地図

●第9章: 脳のなかの空間と時間
「場所細胞」の発見/頭方位細胞・格子細胞・境界細胞/
時間細胞/「地図」というより「音楽」

●第10章: 雷の民のあいだで
あらゆる星が語りかける/土地の収奪と虐殺/心に刻む
●第11章: あなたが左なら、わたしは北
言語が違えば、世界も違って見える?/女性は空間認知で劣るのか/
文化の社会理論/ティム・インゴルドの「ウェイフェアリング」

■PART 3 オセアニア
●第12章: 人類最古の科学
ハーバード流の経験主義/目よりも腹で波をとらえる

●第13章: オセアニアの宇宙飛行士たち
ホクレア号と『モアナと伝説の海』/エタック/霊的なもの/宇宙を漂うカヌー

●第14章: 気候変動に抗する航海術
遊動民文化から学ぶ/カマカウをつくる最後の村/危機のなかで尊厳を保てるか

●第15章: GPSが脳になりかわる
優先される尾状核/認知・感情の障害/国や文化による違い/未来を想像する力

●第16章: 迷子のテスラ
仮想世界を歩きまわる/装置パラダイム/
自動運転車がもたらすもの/人間は道に迷う動物だ

●おわりに: トポフィリアの天性
移動できない子どもたち/その場所を慈しむ/
近所が未知の領域に/放浪と故郷

内容説明

脳のなかの時空間から、言語・物語の起源までナビゲーションと進化をめぐる壮大な探究の旅へ!道を見つける力が、私たちを「人間」にしたことを明かす。

目次

はじめに 道を見つける
1 北極圏(最後の道なき場所;記憶の地景;幼少期の記憶はなぜ消えるのか;動物たちのナビゲーションの謎;ヒトの認知能力を飛躍させる;AIは物語を理解できるか)
2 オーストラリア(スーパーノマド;ドリームタイムの作図法;脳のなかの空間と時間;雷の民のあいだで;あなたが左なら、わたしは北)
3 オセアニア(人類最古の科学;オセアニアの宇宙飛行士たち;気候変動に抗する航海術;GPSが脳になりかわる;迷子のテスラ)
おわりに トポフィリアの天性

著者等紹介

オコナー,M.R.[オコナー,M.R.] [O’Connor,M.R.]
ジャーナリスト。サイエンス、テクノロジーなどの分野で執筆。マサチューセッツ工科大学(MIT)・ナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー(2016年)。ニューヨーク・ブルックリン在住

梅田智世[ウメダチセイ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

50
興味が尽きない1冊。改めて、人間の持つ潜在能力について考えざるをえない。その凄さ・素晴らしさの一方で、帯にもあるように、便利さと引き換えに退化している危機にも思考が及ぶ。情報が溢れ、瞬時に情報に到達できるが故に、ますます考えることを放棄する傾向が強くなる。それは、短期的思考にもつながると思う。道を見つける力は、歴史を学ぶ・歴史を伝える中で、遺伝子レベルで受け継がれていくもの。そして、実体験こそが、それを支えるものであることについては、全くの同感である。画家の横尾忠則さんの言葉にも、これと近いものがある。2021/03/12

tamami

43
400頁を越える大冊であり、広い間口に関わる非常に多くの事柄が取り上げられているけれども、著者オコナーが主張する結論は、帯に書かれた「GPSによって人類はなにを失うか?」という文言に集約されるように思う。はじめにとおわりにを含めて全18章からなる本冊は、北はアラスカのイヌイットのアザラシ狩りでの伝統的なナビゲーションの描写から、南はオーストラリア大陸のアボリジナルによるドリーミングの秘密まで、各地の民族に伝えられたナビの仕方について記す章と、それを脳科学の立場から解説する章が交互に記され、テーマに関わる→2021/02/19

yyrn

26
地図好きで、一刻も早く自動運転車が走る世の中になればいいのに、と思っている私のような人間には少し反省を促される本となったが、でも作者の意見に100%賛同もできない。▼人間は道に迷いながら様々な五感を研ぎ澄まし何万年もの歴史を通じて人類として、また個人の人間としても成長してきたが、GPSは生きる上で大切な様々な能力を失わせる危険性が高いのではないかと警鐘を鳴らしている。一直線に目的地にたどり着くことを良しとするのは目的地がハッキリしているからで「道に迷うことは発見なんだ。分からないことにたどり着くためには⇒2021/05/29

テツ

19
ぼく自身も車を運転するときには出発から到着まで頼りきりで、ナビがない時代って一体どうやって移動していたんだろうと思うほどGPSって便利だ。でもそうしたテクノロジーに頼ることで長期的に見て人間から失われていく力って絶対にあるんだろうな。道具に頼ることは決して悪いことではないし、そうやって人類は進歩発展してきたのだから否定も拒否もするつもりはないけれど、たまには自分の感覚だけを頼りに地球の上をフラフラと彷徨い歩くことも大切なのかもしれない。人間の方向感覚とかもこれから先、長期的には退化していくのかな。2021/03/14

imagine

13
情報量が多く、引用や回想が次々に飛び出してきてタフな読書だった。レベッカ・ソルニット『迷うことについて』にも通じる、人間本来が持つ、思考、認知といった能力を再評価する内容。GPSをはじめとする技術革新によって脳の海馬は退化し、方角や位置を把握する能力が失われてゆく。最終章にあった「道に迷って、誰にも道を訊けない。その感覚はいいものです。」という言葉がとてもしっくりきた。周囲を認識しながら移動すること、遊びの感覚を失わないこと、先端技術に依存せず本能を呼び覚ますこと、を意識していこう。2022/08/09

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