喜びはどれほど深い?―心の根源にあるもの

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772695275
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0011

出版社内容情報

喜び = 痛み  空想 = 現実
苦痛にすら喜びを感じ、空想と現実を行き来する超ヘンな生き物=ヒト。
その心の根源を、数々の賞を受賞している気鋭の心理学者が解き明かす。

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人間とは奇妙な生き物だ。
苦痛や恐怖にすら喜びを感じたり、
空想のできごとに手に汗握り、涙を流したりする。
本書はそんな不可思議な人間心理を、
「本質主義(エッセンシャリズム)」という視点から読み解く。

本質主義とは、「見た目ではわからない<本質>がものには宿っている」という認識のこと。
これは人間ならではの性向であり、
私たちの心の奥深くにひそみ、社会・文化をかたちづくる。

本書はそのことを、さまざまな「喜び」というテーマで解読していく。
食・愛・セックス・芸術・スポーツ・想像・苦痛・科学・宗教etc
読者はこうしたものに複雑な喜びを覚える
人間ならではの心の深みへと導かれるだろう。

・なぜ、喜びに苦痛を、苦痛に喜びを感じるのか?
・なぜ、仮想現実をつくり、そこに現実以上の喜びを感じてしまうのか?
・想像力・創造力はどこから生まれるのか?
・魅力の正体とはなにか?
・ホラー映画など怖いモノについ惹かれてしまうわけは?
・なぜ、ヒトは科学や宗教を生み出したのか?

心の根源へと降りていく、スリリングで明晰な知の探険へ、ようこそ!

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::目次::
はじめに 人間であることの核心
第1章 見えない「本質」がそこにある(喜びの本質)
第2章 魂のお味はいかが?(食の喜び)
第3章 魅力の正体ってなに?(愛とセックスの喜び)
第4章 有名人の着た服が高額で売れるわけ(物を愛する喜び)
第5章 なぜアートに魅せられるのか?(芸術・スポーツの喜び)
第6章 空想の役割(想像の喜び)
第7章 怖いモノ見たさの謎を解く(安全と苦痛の喜び)
第8章 科学と宗教、限りなさと畏怖(超越する喜び)

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◎続々、絶賛!
ポール・ブルームは、今日、心の科学において最も深く、最も明晰な思索家である。
---スティーブン・ピンカー

本書には、「なぜ芸術が喜ばしいのか」というテーマについて、
私がこれまで読んだ最良の論考がある。
---ダニエル・レヴィティン~『音楽好きな脳』の著者

食や性愛、芸術や楽しみについて明かしたこの本に、だれが抵抗できるだろう?
---ニューズウィーク

ブルームは、幸福についての一般的な内容とは大いに異なる本を書き上げた。
---ニューヨーク・タイムズ

著者独自の研究に、神経科学、行動経済学や哲学などの知見を織り交ぜながら、
人間の喜びにおける「本質主義」について、説得力のある議論を展開している。
---シード・マガジン

【著者紹介】
イェール大学・心理学部教授。哲学・心理学協会(SPP)の前会長。著書に『赤ちゃんはどこまで人間なのか:心の理解の起源』などがある。アメリカ出版社協会最優秀賞など、数々の賞を受賞。

内容説明

苦痛にすら喜びを感じ、空想と現実を行き来する超ヘンな生き物=ヒト。さまざまな「喜び」のなかに、人間ならではの心の謎が隠されている。数々の賞を受賞している気鋭の心理学者が、従来の説を超えて開く、画期的な成果。

目次

第1章 見えない“本質”がそこにある―喜びの本質
第2章 魂のお味はいかが?―食の喜び
第3章 魅力の正体ってなに?―愛とセックスの喜び
第4章 有名人の着た服が高額で売れるわけ―物を愛する喜び
第5章 なぜアートに魅せられるのか?―芸術・スポーツの喜び
第6章 空想の役割―想像の喜び
第7章 怖いモノ見たさの謎を解く―安全と苦痛の喜び
第8章 科学と宗教、限りなさと畏怖―超越する喜び

著者等紹介

ブルーム,ポール[ブルーム,ポール][Bloom,Paul]
イェール大学・心理学部教授。哲学・心理学協会(SPP)の前会長。アメリカ出版社協会最優秀賞、アメリカ心理学会発達心理学書籍最優秀賞など、数々の賞を受賞している

小松淳子[コマツジュンコ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

米川青馬

3
読了。僕らはいつだって喜びたいのだが、人間の喜びは複雑だ。そのことを多角的に説明してくれる、「人間の喜びの奥深さ」についての学術エッセイ。人間の避けられない特質である「本質主義(=事物には隠れた性質や根源的な実体があり、それが重要だとする見方)」や「シグナリング理論」などを使い、喜びの不思議を読み解いていく。この本を読んで、改めて「想像と物語の喜び」が人間にあることに感謝した。空想できなかったら、物語がなかったら、つまらない人生だ。「現実の世界ではあり得ない類の刺激を与えてくれる」想像の力に幸あれ。2013/04/06

壱萬参仟縁

3
喜びの奥深さ(8ページ)。婚活中の人には106ページの整理は参考に資する。結婚するか、しないかの判断基準の列挙である。結婚する動機よりもしない方に傾く内容であろうか。胎児に音楽を聴かせて、生れて1歳児になってもその頃の歌を好む傾向にあるようだ(154ページ)。胎教の重要性。想像は喜びの最大の源(241ページ)。心理学者の著者の邦訳で、かなり際どい内容にもなっている。上野千鶴子先生の本を読んだ後だからそれほど違和感はないが、いきなりこれを読めば、あまり免疫がないと、敬遠してしまう読者も出るかもしれないかな。2012/12/12

すー

3
人間は多種多様なモノゴトから"喜び"を感じ取る。食や性、空想に芸術、さらには宗教に至るまで、人間はあらゆるモノから"喜び"を引き出している。このような"喜び"に対する感受性の多様さはどのようにして生じたのかを、進化生物学と心理学の知見と多くの具体的なエピソードを用いて分かりやすく説いたのが本書。ベースとなる考え方は「人間はモノゴトの本質と来歴を敏感である」ということ。2012/10/07

Go Extreme

2
喜びの本質:ナチとフェルメール 動物・人間の喜び 偏見を生み出すもの 情熱・食欲・欲望 食の喜び:カニバリズム 嫌悪の芽生え 思い込みの罠 愛とセックスの喜び:ベッド・トリック 人間の性愛はハプニング 容姿はどれほど大切か よりよいペニスに進化 授かり効果 接触の威力 かげかいえのないもの 芸術・スポーツの喜び:創作の根源 音楽のン運動性 性選択説を超えて IKEA効果 幻想への幻惑 醜悪なる美 創造の喜び:ごっこ遊び メタ表象 偽念 フィクションの効能 安全と苦痛の喜び 調節する喜び:合理と不合理2021/01/09

takao

1
ふむ2025/01/17

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