感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saiikitogohu
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「まだ形が定まらない予感や兆しのようなもの。…見えるもの(徴候)を通じて見えないもの(症候)を探る経験知が体系化され、症候論となった。…記号、徴候には情動が付着しているのが臨床の場である。その記号活動には、言葉が追いつかない」2「出来事の個々の関係を意味づけることを急ぐのではなく、一つ一つの出来事に伴うイメージとしばらく一緒にいる。出来事の微細な部分、痕跡のそばにあって、かろうじて喚起される体験がよりどころになることがある。それを通じて、結果的に緊張を和らげる寛ぐ世界と通じる道筋が見えるかもしれない」52021/09/14