内容説明
「強制」でもなく「自制」でもない、対話と自由、調和と責任、ミーティングとメンバーシップによって開かれる、もうひとつの回復への回路―歴史的・理論的考察、精神科医療/司法領域の実践レポート、肉声で語られた回復の物語から、治療共同体の新たな応用可能性を探る。
目次
第1部 対人援助と治療共同体(総論 対人援助のための治療共同体;座談会 サンクチュアリ(聖域)としての治療共同体)
第2部 理論篇 治療共同体の理念・歴史・方法(治療共同体の理念と歴史;治療共同体の方法 ほか)
第3部 実践篇 治療共同体アプローチの展開(トラウマからの回復に治療共同体を生かす―トラウマインフォームド・ケアによる安心・安全な関係性;児童心理治療施設での環境療法―治療共同体的な試みとしての「つばさ方式」 ほか)
第4部 実録篇 リカバリーの物語(私にとっての治療共同体エンカウンター―(エンパワメント)・グループ
島根回復共同体出身者へのインタビュー ほか)
著者等紹介
藤岡淳子[フジオカジュンコ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授、臨床心理士、博士(人間科学)。上智大学文学部卒業、同大学大学院博士前期課程修了。法務省矯正局、府中刑務所分類審議室首席矯正処遇官、宇都宮少年鑑別所鑑別部門首席専門官、多摩少年院教育調査官などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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