シュリンクス―誰も語らなかった精神医学の真実

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シュリンクス―誰も語らなかった精神医学の真実

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772416399
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

精神医学史を語りながら偏見に満ちた精神の病への汚名を晴らす、アメリカ精神医学会会長による「誰も語らなかった真実の物語」。なぜ精神医学はかくも強烈な疑念や批判にさらされ、「医学の異端児」とされてきたのか?――

動物磁気を提唱したフランツ・メスマーの空想的理論、昏睡療法やロボトミーなど無謀な治療法、ジークムント・フロイト派の創設と決裂、脳科学研究を開拓したエリック・カンデルによるフロイト派の王位奪還、伝統あるドイツ精神医学のアメリカの精神科医への影響など、神秘的疑似科学として誕生した精神医学が生命を救済する科学=職業として成熟していく足跡をたどる。精神医学に名を残す英雄と偉大な詐欺師の錯綜した物語(ストーリー)、精神医学の光と影を成す歴史秘話(ヒストリー)、精神力動的パラダイム(心の学問)と生物学的パラダイム(脳の科学)との抜き差しならない葛藤と相克、そして1980年の刊行とともに精神医学のパラダイムを一新した『DSM-III』特別委員会委員長ロバート・スピッツァーの行動と思惟が、膨大な文献と個人的体験を交えながら、一般の読者にも読みやすいトーンで語られていく。
だが本書の目的は精神医学のダークストーリーをスキャンダラスに語ることではない。「精神疾患とは何か?」「いかにして精神疾患を診断・治療するのか?」と絶えず真摯に問い、精神疾患を「不幸な心の状態」ではなく「治癒されるべき病い」として描き、精神医学と精神疾患への偏見とスティグマを晴らす使命こそが、本書が見つめる最終目的だ。

アメリカ精神医学会(APA)会長にして全米科学アカデミー医学研究所会員の碩学ジェフリー・A・リーバーマンによる、誰も語らなかった/誰も語れなかった精神医学の真実。

第I部 診断をめぐる物語
01.医学界ののけ者――メスメリスト、エイリアニスト、精神分析家
02.迷走の時代へ――シュリンクの台頭
03.精神疾患とは何か?――診断名のるつぼ
04.レンブランツ、ゴヤ、ゴッホを破り捨てる――精神医学を救った反フロイト派
第II部 治療の物語
05.苦肉の策――発熱療法、昏睡療法、ロボトミー
06.母さんの小さな助っ人――待望の薬の登場
第III部 生まれ変わった精神医学
07.孤立から脱して――脳革命
08.兵士の心臓――心的外傷の謎
09.多元主義の勝利――DSM-5
10.汚名の終焉――精神医学の未来

ジェフリー・A・リーバーマン[ジェフリーエーリーバーマン]
著・文・その他

宮本聖也[ミヤモトセイヤ]
監修/翻訳

柳沢圭子[ヤナギサワケイコ]
翻訳

内容説明

なぜ精神医学だけがかくも長く疑惑と批判にさらされ、「医学の異端児」とされてきたのか―?英雄と詐欺師たちが繰り広げてきたダークヒストリーを超え、DSM‐5の誕生とともに救済の科学へ至る精神医学の軌跡を素描する。アメリカ精神医学界の最重鎮が肉声で語る、光と闇に彩られた真実の物語。

目次

序章 エレナに何が起きたのか?
1 診断をめぐる物語(医学界ののけ者―メスメリスト、エイリアニスト、精神分析家;迷走の時代へ―シュリンクの台頭;精神疾患とは何か?―診断名のるつぼ;レンブラント・ゴヤ・ゴッホを破り棄てる―精神医学を救った反フロイト派)
2 治療の物語(苦肉の策―発熱療法、昏睡療法、ロボトミー;母さんの小さな助っ人―待望の薬の登場)
3 生まれ変わった精神医学(孤立から脱して―脳革命;兵士の心臓―心的外傷の謎;多元主義の勝利―DSM‐5;汚名の終焉―精神医学の未来)

著者等紹介

リーバーマン,ジェフリー・A.[リーバーマン,ジェフリーA.] [Lieberman,Jeffrey A.]
医師。三〇年以上にわたる職業生活において、患者のケアおよび精神疾患の性質と治療の研究を行ってきた。コロンビア大学医学部の「ローレンス・C・コルブ教授職」をもち、精神医学科長を務め、ニューヨーク州立精神医学研究所の所長でもある。また、コロンビア大学精神医学科の「統合失調症研究のためのリーバー教授職」も有し、ニューヨーク・プレスビテリアン病院コロンビア大学医療センターの精神科医長でもある。リーバーマンの活動は、精神病性障害の歴史と治療に関する知識を発展させ、現在のケア水準のほか、統合失調症の新しい治療薬開発と、早期発見・予防の斬新な戦略開発に大いに役立った。多くの栄誉や賞を贈られており、脳行動研究財団からはリーバー賞を、アメリカ精神医学会からはアドルフ・マイヤー賞を、米国精神科学会議からはスタンリー・R・ディーン統合失調症研究賞を、全米精神疾患患者家族会からは研究賞を、国際神経精神薬理学会からは神経科学賞を受けている。アメリカ精神医学会の元会長で、現在は数多くの科学者団体に属し、二〇〇〇年には全米科学アカデミー医学研究所会員に選ばれた。ニューヨーク市に住んでいる

宮本聖也[ミヤモトセイヤ]
1965年広島県に生まれる。1990年山口大学医学部卒業。1990年聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室入局。1998~2001年ノースカロライナ大学チャペルヒル校精神科留学。2001~2002年医療法人財団新六会大富士病院副院長。2004年聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室講師。2008年聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室准教授、聖マリアンナ医科大学病院統合失調症治療センターセンター長。2017年~社会福祉法人桜ヶ丘社会事業協会桜ヶ丘記念病院勤務

柳沢圭子[ヤナギサワケイコ]
翻訳業。上智大学外国語学部英語学科卒業。主要訳書『自殺で遺された人たちのサポートガイド―苦しみを分かち合う癒やしの方法』(明石書店)、『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク』(明石書店)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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GASHOW

7
古代から中世までの医学は宗教じみていた。精神医学も頭に穴をあけるロボトミーが使われていた。確かに前頭葉を破壊すると人格はかわる。精神を治すというのはとてもむずかしく、多くの犠牲のうえで今があるのだと思う。2020/06/29

春風

7
アメリカ精神医学会の元会長が書いた精神医学史の本。精神分析がアメリカを席巻していた時代は暗黒時代でDSMは精神医学の進歩という価値観に貫かれており、良くも悪くもアメリカ的。2018/08/17

くろねこ

2
アメリカの精神医学史、果敢に取り組んだ先達、その光と闇が率直に描かれていて感銘を受け。いまにどう繋がっているのか、これからどこを目指すのか、日本ではどうなのか、いろいろ考えさせられました。2019/08/18

Kobajun

0
精神医学の歴史を光も闇も隠さず公に語る。よく精神科を忌避する患者や家族がいるようだが、どうしてそう当科だけ異なる見方をされるのか、そのヒントを得る為に本書を読んでみた。しかし、歴史から垣間見れる過去の産物の不確かさはあれど、おそらくそういう背景とは関係なしに、単に脳や精神に異常を来していると思われたくないなどの個人的な事情が主だろうと感じた。途中、糖尿病では糖尿病薬を飲むのに…みたいな一節があったが、まだ仮説こそ多い精神疾患でも、原因も以前より解明されており治療薬もある以上、もっと周囲に理解されるべきだ。2019/09/20

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