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出版社内容情報
組織や企業が,今日ますます多様化する社会からもたらされる課題に対応するためには,人や資源よりもシステムの発達が必要になってくる。だが,システムと口にするコンサルタントや管理職は多いものの,現場での実践についての知識は不足している。
イヴォンヌ・アガザリアンによって開発されたシステムズセンタード・アプローチは,組織と人をそれぞれ一つのシステムとしてみなすリビングヒューマンシステム理論(TLHS)を基礎とし、組織の問題解決のための実践的手法を包括する。
組織内のグループ同士の対立を解決し,意思決定を強化する「機能的サブグルーピング」,チームワークを促進し,個人化を低減させる「役割,目標,文脈」という枠組み,「SAVI(System for Analyzing Verbal Interaction)」を用いた言語的相互作用の分析と介入により会話の中のノイズは取り除かれコミュニケーションが機能する,「システムの発達段階」というパラダイムを組織に用いることは,各発達段階に応じた変化のための特定の戦略を導き出す。
システムズセンタードの手法は組織にシステムという視点を実践的レベルで導入し,組織と個人の双方を助けることを目指す。
本書では,学校,企業といった対人援助サービスや非営利組織など,さまざまな組織に適用した実践例を挙げ,広い範囲で使えるようにシステムズセンタード理論を解説している。
スーザン・ギャン[スーザンギャン]
著・文・その他
イヴォンヌ・アガザリアン[イヴォンヌアガザリアン]
著・文・その他
嶋田 博之[シマダ ヒロユキ]
監修/翻訳
杉山 恵理子[スギヤマ エリコ]
監修/翻訳
LHS研究会[エルエイチエスケンキュウカイ]
翻訳
内容説明
本書では、学校、企業といった対人援助サービスや非営利組織など、さまざまな組織に適用した実践例を挙げ、広い範囲で使えるようにシステムズセンタード理論を解説している。
目次
第1章 リビングヒューマンシステム理論とシステムズセンタードの実践の概要
第2章 システムズセンタード・コーチ:私たちの職場での実践例
第3章 組織介入における役割、目標、文脈
第4章 愚痴から戦略へ:システムの力動を学ぶ学習の場としての全職員会議の活用
第5章 輪を広げる:臨床牧会教育者のためのグループワークにおける次のステップ
第6章 赤、黄、青:小学校システムにおけるコミュニケーションパターンを修正する
第7章 教室における機能的サブグルーピング:学びのための強力なツール
第8章 機能する会議:コモンセンスを常套手段にする
著者等紹介
ギャン,スーザン[ギャン,スーザン] [Gantt,Susan P.]
学術博士、認定集団精神療法家、アメリカ専門心理学委員。システムズセンタード訓練/研究機関の理事長。心理士としてアトランタで個人開業するとともに、エモリー大学医学部にも非常勤で勤務している。認定システムズセンタード専門家であり、集団心理学の分野における代表的人物であり、国際的にシステムズセンタードの訓練とコンサルテーションを行っている
アガザリアン,イヴォンヌ[アガザリアン,イヴォンヌ] [Agazarian,Yvonne M.]
教育学博士、アメリカ集団精神療法学会評議員、認定集団精神療法家。リビングヒューマンシステム理論、およびシステムズセンタードの実践を開発した者であり、システムズセンタード訓練/研究機関の創立者である。フィラデルフィアに在住しているが、国際的に教育とコンサルテーションを行っている。1997年には、研究、出版、教育、訓練が称えられ、アメリカ心理学会から年間集団精神療法家賞を受賞した
嶋田博之[シマダヒロユキ]
1995年慶應義塾大学医学部卒業。山梨県立北病院、埼玉県立精神医療センターで地域精神科医療、児童思春期精神科、依存症の臨床等に携わった後、慶應義塾大学医学部精神神経科で集団精神療法の実践と教育に従事。2012年よりシステムズセンタード訓練/研究機関会員。2017年より関東医療少年院法務技官
杉山恵理子[スギヤマエリコ]
国際基督教大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。学術博士(教育学)。精神保健福祉士、臨床心理士。精神科病院・クリニック、保健所等において臨床活動に従事し、精神医療審査会、医療安全推進協議会等の委員として保健医療福祉行政に関わる。四国学院大学社会学部教授を経て、明治学院大学心理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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