内容説明
ひきこもり状態にある人は、複合的な困難のために地域に居場所を見出すことができずにいます。その状態にある人への支援において最も重要なのは、ひきこもり状態にある人にとって魅力的な居場所を地域に確保することです。本ガイドブックでは、魅力的な居場所をどう作り、その居場所にどうつなげ、支援していくかを紹介します。本ガイドブックには、全国規模のネットワークを持つ唯一の当事者団体であるKHJ全国ひきこもり家族会連合会が、1999年の設立から17年間の経験を通じで蓄積してきたノウハウが詰まっています。ひきこもりの心理は、往々にして誤解されやすいため、当事者視点からの支援は極めて重要です。また、本ガイドブックは、長期高年齢化するひきこもりの人たちの生活困窮を防ぐために、生活困窮者自立支援法を踏まえたひきこもり支援のあり方を、当事者視点から提案します。ひきこもり状態になった本人とその家族の自立と尊厳を確保し、希望のある持続可能なコミュニティにつなげる支援を実現するための具体的方策が網羅されています。
目次
第1章 ひきこもりへの支援に必要な視点
第2章 ひきこもりのアセスメントと評価
第3章 ひきこもりへの支援の展開
第4章 ひきこもりへの支援において重要となる技法
第5章 ひきこもりへの支援を通じた地域づくり
第6章 ひきこもりへの就労支援
第7章 ガイドブックの活用方法
付録
著者等紹介
境泉洋[サカイモトヒロ]
宮崎県生まれ。1999年、宮崎大学教育学部卒。2005年、早稲田大学博士(人間科学)。臨床心理士。現職、徳島大学大学院社会産業理工学研究部准教授。日本認知・行動療法学会事務局長、KHJ全国ひきこもり家族会連合理事、徳島県青少年健全育成審議会副会長、NCNP精神保健研究所薬物依存研究部客員研究員、行動療法研究常任編集委員、認知療法研究常任編集委員、雑誌「臨床心理学」(金剛出版)編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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