内容説明
精神分析と宗教がいかなる仕方で調和しうるのか。フロイトとの運命的な邂逅、「阿闍世コンプレックス」の提唱者として日本の精神分析に不滅の足跡を残す“古澤平作”の素顔を明らかにする。
目次
1 不思議な御縁
2 アジャセ・コンプレックスとその普遍性
3 精神療法
4 感応の世界 コンパッション
5 大自然の道理 アンダースタンド
著者等紹介
永尾雄二郎[ナガオユウジロウ] [Harding,Christpher]
1925年生まれ。東京医科大学在学中から、古澤平作に師事し、教育分析を受けた。医師になってからも精神分析に関わっていたが、静岡県で永尾医院を開業して地域医療に尽力。この間に仏教へと転じて金子大榮に師事し在家信徒として活動し現在にいたる。現在、介護老人保健施設あおばケアガーデン施設長
ハーディング,クリストファー[ハーディング,クリストファー]
1978年生まれ。近代インドと日本に関する文化歴史学研究者。一九世紀後半からのインドと日本における西欧の宗教、哲学そして精神医学との遭遇を研究している。これらの遭遇から生じた新しい思想や治療法に興味を持っている。現在、英国エジンバラ大学歴史学・古典学・考古学部アジア史学科講師
生田孝[イクタタカシ]
1949年生まれ。理論物理学研究(阪大、名大)から医学に転じ阪大医学部卒業。精神医学を専攻し、木村敏、清水將之、Blankenburg,W.に師事し、精神病理学、リエゾン精神医学、精神医学史、病跡学を専門とする。現在、聖隷浜松病院顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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