出版社内容情報
スポーツカウンセラーとしてオリンピックにまで帯同した経験を持つ臨床心理士が,みずからの壮絶ながん体験を告白。「ステージ?の告知から6年,私は「がん」とともに生きている」
本書は,スポーツカウンセラーとしてオリンピックにまで帯同した経験を持つ著者(臨床心理学者)が,みずからの壮絶ながん体験を告白。自己治癒のためのがんとのつき合い方を公開したものである。
まず,告知から手術をへて,西洋医学的標準治療からバイオ・サイコ・ソーシャル・スピリチュアルなホリスティック医療へと移行していく過程が詳しく語られる。そして著者は,臨床心理学者として自己の主体的努力を志向し,漸進性弛緩法,動作法,リラクセーション,自律訓練法,イメージ療法などさまざまなアプローチによって自己治療的な方法論を実践している。そいて,この自己治療的体験が,生理学的にも心理学的にも著者の肉体に功を奏したのである。
こころとからだの調和を図ることによって,がんに対する不安や恐怖を取り除き,新しい自分を見いだすための希望の書。
第1章 私の臨床心理学観
1 心理療法の目的
2 ひとの存在次元と心理療法
3 心身相関の捉え方
4 心身一元現象を生きる
第2章 私のがん体験
1 がん発見前の生活
2 告知から手術まで
がん発見―自己観察記録ノートをつけ始める/告知から手術前まで―怒りと失望/手術から術後まで―予期しなかったアレルギー反応
3 標準治療からホリスティック医療へ
4 これまで実践してきたホリスティック医療
5 ホリスティック医療の効果
第3章 “がん”との付き合い方―不安・恐怖を中心に
1 自己観察法
2 漸進性弛緩法―がん体験者からトップアスリートまで
3 自律訓練法
4 イメージ法
5 動作法
6 スピリチュアル体験―九死に一生を得る体験
第4章 がん体験によるこころの変容
1 スピリチュアル体験がもたらす構えの変容
2 心的構えによるがんの治療効果
3 死の受容から生の躍動へ
4 からだのスピリチュアリティ
5そして、祈る
山中 寛[ヤマナカヒロシ]
1954年 福岡県に生まれる
1984年 九州大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士後期課程単位修得退学
1985年 鹿児島大学教育学部講師(スポーツ心理学),鹿児島大学大学院人文社会科学研究科教授(臨床心理学)
2007年?現在 鹿児島大学大学院臨床心理学研究科(専門職大学院)教授
2013年 博士(心理学)学位取得・九州大学
[主著]
『動作とイメージによるストレスマネジメント教育 基礎編・展開編』(共著)1999,北大路書房
『臨床心理士によるスクールカウンセラー 実際と展望』(共著)現代のエスプリ別冊2000,至文堂
『スポーツ動作法』(共著)2001,学苑社
『ストレスマネジメントと臨床心理学─心的構えと体験に基づくアプローチ─』2013,金剛出版
『学校におけるストレスマネジメント教育』DVD監修 2012,南日本放送
『こころを育むストレスマネジメント技法』DVD監修 2012,南日本放送,ほか
内容説明
本書は、スポーツカウンセラーとしてオリンピックにまで帯同した経験を持つ著者(臨床心理学者)が、みずからの壮絶ながん体験を告白。自己治癒のためのがんとのつき合い方を公開したものである。こころとからだの調和を図ることによって、がんに対する不安や恐怖を取り除き、新しい自分を見いだすための希望の書。
目次
第1章 私の臨床心理学観(心理療法の目的;ひとの存在次元と心理療法 ほか)
第2章 私のがん体験―ホリスティック医療を中心に(がん発見前の生活;告知から手術まで ほか)
第3章 “がん”との付き合い方―不安・恐怖を中心に(自己観察法;漸進性弛緩法―がん体験者からトップアスリートまで ほか)
第4章 がん体験によるこころの変容(スピリチュアル体験がもたらす構えの変容;心的構えによるがんの治療効果 ほか)
著者等紹介
山中寛[ヤマナカヒロシ]
1954年福岡県に生まれる。1984年九州大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士後期課程単位取得退学。1985年鹿児島大学教育学部(スポーツ心理学)講師。1987年鹿児島大学教育学部(スポーツ心理学)助教授。2000年シドニーオリンピックにスポーツカウンセラーとして硬式野球チームに帯同。2002年鹿児島大学大学院人文社会科学研究科独立専攻(臨床心理学専攻)教授。2007年鹿児島大学大学院臨床心理学研究科(専門職大学院)教授・初代研究科長。2013年博士(心理学)学位取得・九州大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 老いと健康 岩波新書