内容説明
メルツァーのクライン派精神分析講義。フロイト―クライン―ビオンを臨床的視点から創造的に読み解き、観察技法、臨床実践、分析理論をトレースしながらクライン派精神分析の系譜学を樹立する連続講義。メルツァー随一の大著にしてクライン派精神分析の最頂点。
目次
第1部 フロイトの臨床的発展―方法・資料・理論(何故に歴史か?;方法と資料のらせん状進行―『ヒステリー研究』;夢分析法の結晶化―『ドラ』 ほか)
第2部 クラインの症例リチャード再考―『児童分析の記録』の批評とメラニー・クライン解説(分析状況を確立すること、妄想‐分裂ポジションと抑うつポジション概念の進展;知識欲(Thirst for knowledge)の発達的役割
メラニー・クラインの理論的業績の主要部を組織化する補記としての『羨望と感謝』 ほか)
第3部 ビオン―ビオンの業績の臨床的意義(集団での経験;集団力動の再検討と想像上の双子;統合失調症論文 ほか)
感想・レビュー
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- 和書
- 甲斐の成立と地方的展開