出版社内容情報
発達障害,虐待,家庭内葛藤,非行,いじめで停滞した「むずかしい子育て」をできることから解決する〈方法としての子育て技術〉リソースブック。
子育てにおいて「愛」と「技術」を両立させる――
所得格差の拡大,自殺者数の上昇,少子高齢化など,社会構造が変動して家族構造も多様化した日本社会では,家族愛だけで子育てのすべてを解決することはできない。発達障害,児童虐待,家庭内葛藤,非行,いじめ,自己破壊行動によって息切れした「むずかしい子育て」に焦点を当て,対人援助者の条件と資質を問う。発達障害のための子育て技術では学校生活支援・保護者支援を,児童虐待のための子育て技術では被虐待児支援・里親制度・民事係争家庭支援を,問題行動のための子育て技術では非行臨床・児童福祉支援・いじめや問題行動に直面した親支援を重視する。そして,「子育て技術のヒント」のセクションでは,ステップファミリー,養子縁組,生殖医療,貧困,慢性疾患児の子育て,聴覚障害児の子育て,コーダ(coda),地域コミュニティ,利用可能な社会制度,ワークライフバランス,死別など,いずれも現代の子育てに深く関連するテーマを解説する。
「できていないところ」を強調するのではなく「できるところ」からはじめる,育つ子も育てる親も楽になる〈方法としての子育て技術〉のためのリソースブック。
第1部 逆境を乗り越える子育てとその支援
1-1 逆境を乗り越える子育てとその支援 橋本和明
第2部 発達障害と子育て技術
2-1 発達障害児の子育てを支援する(1)
内容説明
所得格差の拡大、自殺者数の上昇、少子高齢化の深化など、かつての社会構造が加速度的に変動し、家族構造も多様化しつつある日本社会では、家族愛だけで子育てのすべてを解決することはできない。子育てのなかでも、発達障害、児童虐待、家庭内葛藤、非行、いじめ、自己破壊行動によって停滞した「むずかしい子育て」に焦点を当て、専門的支援に求められる対人援助者の条件と資質を問う。子を育てる親の「できるところ」からはじめる“方法としての子育て技術”のためのリソースブック。
目次
第1部 逆境を乗り越える子育てとその支援(逆境を乗り越える子育て支援と親育て)
第2部 発達障害と子育て技術(発達障害児の子育てを支援する(途切れない発達障害支援;親の主体性を引き出す発達障害支援)
発達障害のある親の子育て支援―虐待に陥らないためのヒントと工夫 ほか)
第3部 児童虐待と子育て技術(被虐待児と子育て支援;里親制度と子育て支援 ほか)
第4部 問題行動と子育て技術(非行臨床と子育て支援;児童福祉施設の子育て技術 ほか)
第5部 子育て技術のヒント(ステップファミリー;生殖医療・代理母出産 ほか)
著者等紹介
橋本和明[ハシモトカズアキ]
花園大学社会福祉学部臨床心理学科教授。1959年大阪生まれ。1983年名古屋大学教育学部教育心理学科卒業後、家庭裁判所調査官補として採用。名古屋、大津、福岡、大阪、静岡、和歌山において家庭裁判所調査官を歴任。主任家庭裁判所調査官として大阪家庭裁判所を退職後、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 「いじめ」の構造