出版社内容情報
臨床心理実践にかかわるすべての臨床心理職対象。臨床実践と臨床研究を共存させて相乗効果を図る「ゼロからわかる臨床研究ガイド」。
「臨床例をどうやって研究にまとめればいいのか?」「研究を始めたいけど何から手を付けたらいいのかわからない」「臨床と研究をつなげるのは守秘義務の問題もあって難しい」……臨床実践と同じく,対人援助専門職としての臨床心理職に求められる必須スキルである臨床研究,なかでも臨床と研究を共存させる方法の習得は,臨床実務に追われる臨床家にとってハードルの高い課題でもある。『臨床心理学』増刊第6号では,「臨床心理職のための「研究論文の教室」――研究論文の読み方・書き方ガイド」と題して,日常臨床を研究するためのセオリーをわかりやすく解説する。ベテラン臨床家=研究者による研究論文の書き方,事例研究法と質的研究法の進め方,臨床心理学研究におけるエビデンスの考え方,現場実践で書くための工夫,研究テーマを育むための工夫など,第一線で活躍する臨床家=研究者が研究の方法論をやさしく丁寧にガイドする「ゼロからわかる臨床研究入門」。
I-イントロダクション
研究という実践―論文執筆の前に 森岡正芳
II-座談会「研究論文の教室」――臨床心理職が研究論文を書くとき
目次
1 イントロダクション
2 座談会「研究論文の教室」―臨床心理職が研究論文を書くとき
3 私の臨床心理学研究論文の書き方
4 臨床心理学研究における根拠づけ
5 事例研究法と質的研究法
6 現場実践から書くうえで大切にしたいこと
7 研究テーマを育む―論文を書く前に