出版社内容情報
地域ネットワーク,薬物療法,入院治療と主治医のマネージメントを中心に,一般の臨床家向けに書き下ろされたガイドライン。
内容説明
過食、自傷・自殺行為、性的放逸などを繰り返す、境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)は、医療機関だけでなく、家庭や学校・職場、地域社会で問題となることが増えている。本書は、厚生労働省が設置した、境界性パーソナリティ障害の日本版治療ガイドライン作成に関する研究班の6年間の成果を、一般の臨床家向けに書き下ろしたものである。
目次
日本版治療ガイドラインの作成にあたって
境界性パーソナリティ障害の日本版治療ガイドライン
境界性パーソナリティ障害の長期経過と診断の変遷―一般外来で境界性パーソナリティ障害をどのように診ていくか
境界性パーソナリティ障害と救急医療
境界性パーソナリティ障害治療の地域ネットワーク―BPD患者の地域社会での流れの現状と対策
境界性パーソナリティ障害の長期予後
境界性パーソナリティ障害の外来治療―クリニックにおける境界患者の治療の現状と問題点
境界性パーソナリティ障害の薬物療法
境界性パーソナリティ障害の個人精神療法―一般臨床家のために
境界性パーソナリティ障害の家族へのアプローチ―病名告知と心理教育的アプローチをめぐって
境界性パーソナリティ障害の入院治療・1
境界性パーソナリティ障害の入院治療・2―入院時の諸問題、グループ・ミーティング
境界性パーソナリティ障害の入院治療・3―治療選択、デイケア、病診連携
著者等紹介
牛島定信[ウシジマサダノブ]
昭和14(1939)年福岡県生れ。昭和38(1963)年3月九州大学医学部卒業、インターン修了後、昭和39(1964)年4月九州大学医学部精神神経科学教室(大学院、副手)。昭和44(1969)年6月国立肥前療養所(厚生技官 医長)。昭和47(1972)年1月九州大学医学部精神神経科学教室(助手)。昭和48(1973)年ロンドン大学精神医学研究所(1年間)。昭和49(1974)年10月福岡大学医学部精神医学教室(講師、助教授、教授)。平成3(1991)年4月東京慈恵会医科大学精神医学講座(教授)。平成16(2004)年4月東京慈恵会医科大学(客員教授)。平成17(2005)年4月東京女子大学文理学部心理学科(教授)。平成20(2008)年4月東京女子大学大学院(特任教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。