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方法としての行動療法

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772409797
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3011

内容説明

行動療法は「方法」で構成されている治療法であり、他の多くの精神療法のように「意味」で構成されている治療法ではない。病理理論や大きな人間理論に基づかない行動療法は、それだけではたんに技術の体系にすぎないのである。しかしそれらの「方法」を、少しでも苦痛が軽くなるように、生活しやすくなるようにといった臨床の目的に向けて、具体的に、ていねいに、患者とともに考え、個別に工夫して用い、役立てることで、初めて精神療法としての意味や価値を生ずるのだ、と著者は述べる。本書では、そのような視点から、行動療法理解の基本、身につけるべき技法、治療の進め方等が豊かな症例とともに平明な言葉で詳述されており、著者ならではの行動療法治療の実際を学ぶことができる。

目次

日常臨床における行動療法・行動療法をすすめる技術
第1部 行動療法理解の基本(行動療法を臨床のはしばしで用いるための行動療法理解;行動療法を構成している技法と理論)
第2部 技法を知る(技法・変容技術;技法・対象認識把握技術)
第3部 治療をすすめる(行動療法のすすめ方)
第4部 方法としての行動療法(行動療法の経験と展開;わたくしの治療法)

著者等紹介

山上敏子[ヤマガミトシコ]
1962年九州大学医学部卒業。1963年九州大学医学部神経精神医学教室入局。1969年~1970年米国テンプル大学留学。1974年~1984年九州大学医学部講師。1985年~2001年国立肥前療養所臨床研究部長。2001年~2007年久留米大学文学部教授。現在、早良病院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むく

3
「行動療法という治療法を、臨床のあちこちで自由自在に用いるように理解するには、ひとまず、行動療法から精神療法というイメージや思い入れを外して、そこから自由になってみることが役に立つかもしれない。」まさに。私自身、先生のおっしゃるところの「視点の固着」を起こしていたので、「行動療法は『方法』で構成されている治療法であり、ほかの多くの精神療法がそうであるように『意味』で構成されている治療法ではない」の一文に目から鱗。学生時代に読んでおくべきだったが、今読めてよかった。2012/10/06

なおぽぽ

2
行動療法は心理療法の道具のひとつとして使いたいと思って読んだが、山上先生の丁寧な細やかなアプローチはすばらしいと感じた。2011/10/20

2
読んで良かった。勧めてくれた先輩に感謝。全然表面的な感じ受けなかったなぁ。行動療法のイメージが変わりました。超時間かかるだろうけど、あたしも自分の治療法って言えるようなの見つけられたら良いなぁ。2010/02/08

Ken Aura

1
名著。2016/01/20

トリピスティ・インターナショナル

1
すでに出来ているところを確かなやりかたですすめていくというのは、例外探しであると思った。だからこそ、患者さんが受け入れやすい方法になったのかと思う。2014/11/18

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