内容説明
本書の第1部では、高齢者、身体障害者、認知症者、慢性疾患や先天性障害を持つ子ども、精神障害者、ターミナルケアなど、要介護者を抱えた時の介護者と家族の心の状態が詳細に解説され、援助者の対応のポイントが示される。第2部では、著者が実践を重ねてきた「介護家族カウンセリング」の理論と技法、地域におけるサポートネットワークの構築とコラボレーションのあり方が、事例を交えて具体的に紹介されている。
目次
第1部 家族が介護を抱えるとき(介護者の心理;介護のストレス;介護が提供してくれる肯定的感情;さまざまな介護家族)
第2部 介護家族カウンセリングの基礎と実践(介護家族を理解するための家族療法の理論;介護家族カウンセリングとは;介護者への精神療法;介護者への家族療法;介護家族を支える地域サポートネットワーク;介護家族カウンセリングとコラボレーションの事例)
著者等紹介
渡辺俊之[ワタナベトシユキ]
1959年群馬県に生まれる。1986年東海大学医学部卒業。医学博士。専門は精神療法、家族療法、コンサルテーション・リエゾン精神医学、リハビリテーション心理学。東海大学医学部精神科学教室講師を経て、高崎健康福祉大学健康福祉学部教授、東海大学医学部非常勤教授。日本精神分析学会認定スーパーバイザー・認定精神療法医。日本家族研究・家族療法学会評議員
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