内容説明
学校教育相談においては、クライエントの言語表現能力が十分でなく、言葉によるカウンセリング技法だけではコミュニケーションがとれないことがある。そのような場面で児童生徒に接近していくには、箱庭療法という技法は極めて有効である。筆者は、小学校教師としての教育相談実践の経験をふまえ、学校臨床に箱庭療法を活用するためのノウハウを詳述する。
目次
第1部 学校教育臨床と箱庭療法(学校教育相談の課題と箱庭療法;学級内不適応児への接近;イメージと癒し―喘息児の箱庭療法)
第2部 箱庭療法の臨床的基礎研究(試験的12回面接による箱庭療法の面接過程の検討;基礎的研究の課題;箱庭療法面接のための体験過程スケール作成;箱庭療法面接における体験過程;女性の事例;男性の事例;箱庭療法家の訓練―箱庭療法面接のための体験過程スクール」の活用;基礎的研究の現在と未来―まとめにかえて)
著者等紹介
平松清志[ヒラマツキヨシ]
1954年岡山県生まれ。1977年岡山大学教育学部卒業。1977年公立小学校教諭。1992年岡山大学教育学部附属養護学校教諭。1994年山陽学園短期大学講師。1996年同助教授。1999年兵庫教育大学大学院博士課程修了。博士(学校教育学)。現在、山陽学園短期大学助教授、臨床心理士
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