内容説明
本書は、分裂病が軽症化し、境界例が増加している状況の中で、不明確になった神経症にいかに対応すべきかを探ろうと編まれたものであり、そのために、第一線の臨床家がさまざまな立場から、具体的な治療経過を公開したものである。
目次
1 症状神経症群(不安神経症;強迫神経症;ヒステリー;心気症;神経衰弱;抑うつ神経症)
2 身体化障害群(Anorexia nervosaの個人療法;神経性食思不振症とシステム家族療法;過食症;書痙;チック;過換気症候群;心身症の心理治療的側面)
3 境界領域症候群(森田神経質;軽症境界例;不登校;重症対人恐怖症(思春期妄想症)
セネストパチー)
4 その他の問題(神経症治療における薬物と精神療法の相補性;神経症の入院治療;二人組神経症;神経症の分類について)