目次
第1部 移り変わる植生景観(過去50年間における植生景観変化;明治~昭和初期の植生景観;近世から中世の植生景観―絵図を主要史料として)
第2部 変化する植生史の常識(草原の歴史;鎮守の森の歴史)
著者等紹介
小椋純一[オグラジュンイチ]
1954年岡山県生まれ。1979年京都大学農学部卒業。京都芸術短期大学助手。1984年より京都精華大学教員(美術学部専任講師、助教授などを経て1999年より人文学部教授)。1992年博士(農学)京都大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Junpei Ishii
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日本列島の潜在的自然植生の多くは森林であることは間違いのないところですが、日本列島において、森林ではない草原的な植生が大きな割合を占めていたことを様々なデータを用いて示しています。平易な文章で、日本列島における草地の役割や自然変遷史を解き明かしています。2013/07/21
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昔の山は利用が激しく禿山だったと前に聞いたことはあったが、気になったので。森林史学のようなもので、地図、古写真、古絵図、13C分析、小説等ありとあらゆる観点から迫っていて学際的。画像分析などは電子技術の進展の恩恵が大きかろう。基本、論文をまとめたものなので似た記述の繰り返しは少し飽きるが…。燃料や肥料の用途で草木を伐採していたらしい。明治から少し変わる。里山はここまで手が入っていたのかと驚く。それに引き換え今は便利になり、山は道具ではなくなった。鎮守の森とて手が入っていた可能性。2024/09/21