出版社内容情報
金融市場は地域の機能や景観にどのような影響を及ぼしているのか? 2000年以降の日本における不動産市場の動向をふまえ、大都市圏における投資対象としてのオフィスビル開発の特徴と空間構造、地方都市における不動産投資の現状(岡山県津山市のメガソーラー開発、北海道ニセコ地区のリゾート開発)など、金融市場に支配される地域の姿を経済地理学の視点で描く。分担執筆者:手島健治,新見祐樹,吉野 薫。
目次
第1部 不動産投資市場の形成(不動産投資の地理学;金融商品としての不動産;日本における不動産投資市場)
第2部 不動産投資と都市空間の再編(21世紀のオフィスビル開発;オフィスビルの大型化とその影響;都心外縁部における都市空間の更新)
第3部 拡大する投資空間(周辺地域における不動産投資市場;メガソーラー開発の地域構造;投資対象としてのリゾート開発;不動産の金融化)
著者等紹介
菊池慶之[キクチヨシユキ]
1976年福島県生まれ。早稲田大学教育学部助手、日本不動産研究所研究員を経て2013年から島根大学・法文学部准教授。博士(学術)。専門は都市地理学、経済地理学および不動産学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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