ポプラ社ノンフィクション 生きかた
ジャングルのチョコレート工場 - 甘いチョコの甘くない現実に挑んだ大学生

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  • サイズ 46判/ページ数 158p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591181706
  • NDC分類 K617
  • Cコード C8095

出版社内容情報

遠いガーナの地でカカオビジネスに変革をもたらした田口愛さんの活動を追った児童向けノンフィクション。幼いとき、曾祖父がくれるキラキラの包み紙に包まれたチョコレートが大好きだった。発表会やテストの前には決まってそれを口にして、がんばる力に変えていた。しだいに彼女にとってチョコレートは特別な存在に。ある日「大好きなチョコレートは、誰が作っているんだろう?」と疑問を持った彼女は、ガーナのカカオ農家の貧困や児童労働などを知る。そして、「いつかこの目でガーナの現状を見てみたい」と思うようになった。大学生になった彼女は、夏休みを利用し単身ガーナへ。地元の人にカカオ農家のある場所を教えてもらい、エンプレーソ地域アマンフロム村にたどり着く。村のカカオ農家の人たちと寝食をともにするうちに、その明るい人柄にすっかり魅了された。同時に、カカオ農家の抱える問題も知ることに。彼女は、「大好きなチョコレートにかかわる人は幸せであってほしい」という思いから動き出す。彼女は品質が悪く扱いにくいとされていたガーナ産カカオの品質向上やブラックボックス化していたガーナのカカオビジネスを変えていく。試行錯誤の末、ついにガーナのカカオ豆を使った自身のチョコレートブランドを立ち上げると、たちまち話題に。コンセプトは「境界線を溶かすチョコレート」。生産者と消費者の境界線を溶かし、両者がチョコレートを通して幸せになってほしいという願いが込められている。コロナ禍でも、彼女の活動は続く。クラウドファウンディングで資金を集め、ガーナにチョコレート工場を作った。ここで加工したメイドインガーナのチョコレートを輸出することで、カカオ農家への報酬を飛躍的に大きくすることができると計画している。「社会貢献なんて大きなことをしなくてもいい。まずは周りにいる人に愛を持って接すること。小さなことでも大きな愛で接すれば世界は変わる」という彼女の活動を紹介する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

85
ノンフィクション児童書。分類588▽19歳大学生の時に初めてガーナを訪問した田口愛さんはチョコレートが大好きで、カカオ農家を訪ねた。ジャングルの中で育つカカオは豊かな香りを持ち魅力的だったが、ガーナのカカオ農家の貧困は田口さんにショックを与えた。マラリアで大勢の命がなくなる。2020年にクラファンで会社を立ち上げ、2021年にはチョコレートブランドを設立、メイドインガーナのチョコレートを販売する▽行動力がすごい。国語の教科書的文章。巻末に写真有り。2024.7刊2025/01/12

かたばみ

2
来年度の中学国語教科書に田口愛さんが登場?と聞いて。児童書ならではのよいとこ取りって気もするけど、努力と好奇心と行動力にはただただ脱帽。2024/09/24

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