出版社内容情報
詳細なフィールド調査のデータから、都市の高温化の実態、熱中症発生の原因・メカニズムおよびその対策を提言。
発刊に向けて(大和田道雄)
序 文(大和田道雄)
? 地球温暖化と気候変動(大和田道雄)
1.1 地球温暖化の要因
1.2 気候変動とは
1.3 20世紀の気候変動
1.4 海面水温(SST)変動
1.5 海面水温変動による亜熱帯高圧帯領域の拡大
1.6 海面水温とENSO現象
? 気候変動と南アジア高気圧(大和田春樹・大和田道雄)
2.1 南アジア高気圧(SAH)とは
2.2 南アジア高気圧と亜熱帯ジェット気流
2.3 亜熱帯ジェット気流と夏型気圧配置
? 都市の高温化(大和田道雄・大和田春樹)
3.1 猛暑日日数の経年変化
3.2 気候シフトと上層気圧場変動
3.3 上層気圧場変動とヒートアイランド
3.4 ヒートアイランドによる都市高温化
? 名古屋市のヒートアイランド分布(大和田道雄)
4.1 名古屋市の概要
4.2 名古屋市のヒートアイランド分布の変遷
4.3 名古屋市における夏型気圧配置とヒートアイランド
? 名古屋市の暑さ(大和田道雄・神谷俊彦・細野正俊・冨田宗治・橋本寿朗・三輪 英)
5.1 名古屋市の暑さの現状
5.2 名古屋市における不快指数分布の変遷
5.3 名古屋市における不快指数分布の現状
5.4 名古屋市の熱帯夜
5.5 名古屋市の気圧配置型別熱帯夜分布
? 名古屋市の暑さと熱中症(細野正俊・三輪 英・冨田宗治)
6.1 熱中症とは何か
6.2 わが国における熱中症患者数の変遷
6.3 夏型気圧配置と名古屋市の熱中症患者との関係
6.4 名古屋市における熱中症患者数と最高・最低気温
6.5 名古屋市の熱中症患者と温熱因子となるWBGT
? 名古屋市における熱中症患者の特徴( 神谷俊彦・大和田春樹)
7.1 名古屋市の年齢別熱中症患者数
7.2 名古屋市の熱中症発生場所と時刻
7.3 名古屋市の行政区別にみた熱中症患者数
7.4 名古屋市における行政区別熱中症患者数の増加予測
? 都市高温化の緩和(大和田道雄・橋本寿朗・細野正俊)
8.1 都市内大型緑地の効果
8.2 名古屋市の緑被率の変遷
8.3 名古屋市の行政区単位での緑地率の変遷
8.4 名古屋市の熱帯夜と緑被率との関係
8.5 熱田神宮の緑地効果
? 都市高温化の抑制策( 大和田道雄・冨田宗治・細野正俊・神谷俊彦)
9.1 わが国とヨーロッパの都市形態
9.2 公共交通機関とヒートアイランド強度
9.3 トラムの街ヘルシンキとバス路線の街トゥルクの概要
9.4 トラムの街ヘルシンキのヒートアイランド
9.5 バス路線の街トゥルクのヒートアイランド
? 今後の都市のあるべき姿(大和田道雄・大和田春樹)
10.1 都市の緑化対策
10.2 トラム化の推進
大和田 道雄[オオワダ ミチオ]
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大和田 春樹[オオワダ ハルキ]
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内容説明
地球温暖化による気候変動は、都市の気候や生活環境にどのような影響を及ぼしているのか。名古屋地域を事例とした詳細なフィールド調査のデータをもとに、猛暑日の急増やヒートアイランドなど都市高温化の実態に迫る。また、暑さがもたらす不快指数や熱帯夜の発生とその分布パターンなどの解析から、熱中症発生の原因・メカニズムおよびその対策を提言する。
目次
1 地球温暖化と気候変動
2 気候変動と南アジア高気圧
3 都市の高温化
4 名古屋市のヒートアイランド分布
5 名古屋市の暑さ
6 名古屋市の暑さと熱中症
7 名古屋市における熱中症患者の特徴
8 都市高温化の緩和
9 都市高温化の抑制策
10 今後の都市のあるべき姿
著者等紹介
大和田道雄[オオワダミチオ]
1944年生まれ。気候環境研究会会長、愛知教育大学名誉教授。筑波大学理学博士、自然地理学・環境気候学
大和田春樹[オオワダハルキ]
1975年生まれ。気候環境研究会副会長、アイシン・インフォテックス株式会社。東京大学博士(環境学)、自然環境学・乾燥気候学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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