出版社内容情報
【計算にまつわる幅広い教養が身に付く!】
ナチュラルコンピューティング(NC, 自然計算)とは、自然界に内在する計算機構やアルゴリズムから、計算という概念そのものを理解し、自然ひいては人の理解につなげて、新たな計算メカニズムの創発を目指す学問分野である。
NCシリーズ第7巻となる本書は、「触覚に関わる計算」を通して、本シリーズに通底する自然計算の基礎概念を、初学者にも分かりやすく紹介していく。計算そのものに興味がある読者に向けて、科学史や科学哲学から見た計算についての解説もあり、計算について幅広い教養を身に付けたい読者必見の一冊。
内容説明
ナチュラルコンピューティング(NC)とは「自然界における様々な現象に潜む計算的な性質や情報処理的な原理、およびそれらの現象によって触発される計算過程」を意味する。NCは個々の自然科学の学問領域をカバーする新しい分野であり、生命をより深く理解し、自然系をシミュレーションするために、そして新規な計算パラダイムを提案するためにも、様々な研究分野からの知識を集積させることが必要となる。特に物理学者、化学者、生物学者、計算機科学者、情報工学者などが協調して研究し、知識とアイデアを共有することが必要である。本シリーズは、“計算”という情報処理原理を基軸として様々な学問領域をダイナミックに包括し、新たな学際領域を形成しつつある「ナチュラルコンピューティング」に焦点を当てた本邦初の野心的な企画である。
目次
自然計算学―自然をアルゴリズムとして理解する
“人工計算”
アルゴリズムの表記法―カテゴリー論(category・圏論)
計算
自然計算―南方熊楠の科学論・方法
マルチ集合書き換え系―Abstract Rewriting System on Multisets,ARMS
ルールダイナミクス(ルール力学系)のアルゴリズム
ARMSによるモデル化
自然計算―「計算」がヒトと自然を融合させる
触覚による相互誘導計算―導入・「触譜とマッサージ」
エピローグに代えて―南方熊楠の科学論と展開
感想・レビュー
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