目次
第1部 先史時代のできごとが景観の基盤をつくる(北上山地の地形―地史時代の遺産;亜高山帯針葉樹林の成立要因―早池峰山における樹種の分布とその立地 ほか)
第2部 人の攪乱により森林と草地が複合した景観ができる(人為攪乱と二次的植生景観―草原と白樺林;土壌と土地利用―黒色土の由来 ほか)
第3部 人が森林を利用し管理する(ミズナラ林の形成―北上山地の母なる森;山村における森林資源の利用史―森は人に鉄や塩、牛と豊かな食糧を与え、飢饉や恐慌、欠配から救った ほか)
第4部 人の社会の変化が森林を変える(近代における森林使用の変容―ムラと森の関係史;人と森林の関係の衰退―その後の北上山地 ほか)
著者等紹介
大住克博[オオスミカツヒロ]
1955年生まれ。独立行政法人森林総合研究所関西支所。関心のある領域は、林学、樹木の生活史、人と森林の関係史
杉田久志[スギタヒサシ]
1956年生まれ。独立行政法人森林総合研究所東北支所。関心のある領域は、森林生態学
池田重人[イケダシゲト]
1956年生まれ。独立行政法人森林総合研究所。関心のある領域は、森林土壌学、古生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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森人
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北山山地をフィールドに森林の成り立ちに影響を及ぼす地質・地形、さらには薪炭や食料供給源として人間の影響がどのように及ぼされたのかやニホンジカやカモシカなど野生動物と人とのかかわりにまで記述。 読み応えありました。 黒ボク土の成因についての説明は、興味深かった。 森林に対する見方が変わりました。現状だけでなく過去の利用状況も大きく現状に影響するから。2017/01/19
Akira Mori
0
北山山地をフィールドに森林の成り立ちに影響を及ぼす地質・地形、さらには薪炭や食料供給源として人間の影響がどのように及ぼされたのかやニホンジカやカモシカなど野生動物と人とのかかわりにまで記述。 読み応えありました。 黒ボク土の成因についての説明は、興味深かった。 森林に対する見方が変わりました。現状だけでなく過去の利用状況も大きく現状に影響するから。2010/04/10