内容説明
本書は戦後における日本人口の変化とその問題について考察したものである。戦後の高度経済成長はわが国の長年の課題であった過剰人口問題を解決したが、同時にそれは人口そのものに大きな影響を与え、西欧では前例の見られなかった速さで出生率と死亡率を低下させた。また、人口の地域分布にも著しい変化をもたらし、いわゆる人口都市化を実現した。さらに労働力の産業配置にも見るべき変化を引き起こした。これら人口の変化がどのように、またどのような要因との関連で起ったのかを分析することは、本書の一つのねらいである。
目次
第1章 日本人口の増加と課題
第2章 出生力
第3章 死亡
第4章 地域人口
第5章 労働力
第6章 高齢化社会