感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
148
悲しかったり、怒られたり、転んだり、思い通りにならなかったり、こちょこちょいっぱいされたり、泣くのにもいろいろ理由がある。そうだったなぁ。人の原点を思い出させてくれるような一冊でした。作者が小学一年生の時に作った紙芝居が元になった絵本。素朴な絵も素敵です。作者は矢部太郎さんの姪っ子さん。絵は太郎さんのお父様であり、作者のお祖父様のやべ みつのりさんです。2020/08/27
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
すみれちゃん(矢部太郎さんの姪っ子)が小学1年生の時に作った紙芝居から出来た絵本。泣くのには理由がある。泣いてばかりいて、親だとイライラしたりするのも確か。でもお母さんが泣く子は嫌いと本人に言うのはどうかな・・と感じた。泣くことで子供も大人も気持ちを切り替えたり、心の浄化をはかっていると思うから。泣いている時はそっとして、時間みて声かけたらいいんだし。大人も泣くのは大切。2020/10/03
はる
43
あとがきを読んでいろいろと驚かせられたのですが…。ラストの文章のセンスが素晴らしい。そうだね。ひとはなくもの。大人は泣かずに溜め込んでしまうからね…。あとがきの文章も凄い。この若さでこの感性。中学3年で「子育て中のお母さんに伝わればいい」なんて書けないよ。2025/04/11
chiaki
41
カラテカの矢部太郎さんの姪っ子さんが、小1のときに作ったおはなしに絵本作家のおじいさまが絵を描いたという本書。わが家でも一際泣き虫、一度泣き出すと誰にも止められない長女と読みました。まるで長女の気持ちを代弁しているかのようで、「ひとはなくもの。ないている○○○を、おかあさん、すきに なりなさい。」を何度も暗唱しては聞かされました~。嫌いな訳じゃないんだけどなー。最後の作者のことば、長女は嬉しかったよう。「泣くことは子どもが自分の気持ちをコントロールするための修行。」かぁ…なるほどでした。2020/11/27
ヒラP@ehon.gohon
35
小学1年生だったときに、作者が作った紙芝居が基になっていると知って、うるっとしてしまいました。 この作品が出来た今年が、作者の中学校卒業の年と聞いて、またうるっとしてしまいました。 しかも絵を描いてまとめてくれたのがおじいちゃん。 作者自身にとっても宝物に違いありません。 泣き虫って、とても繊細で心豊かな裏返しです。 ストレートにそんな自分を受けとめられたら、とても優しい大人になれるはず。 お母さんにとっても記念になる作品ですね。 大人になって振り返ったら、きっとその時は笑顔です。2020/11/02