内容説明
詩的言語の跳梁する世界への現代的切り込み。詩・短歌・俳句、そして歌詞、わたしたちを取り巻く詩的言語、批評することの意味を自在に分析した作者久々のエッセイ集。
目次
助詞の“て”の働きを中心に
“歌ことば”からの照射
思惟に滑り込む影―「蝶」を巡って
JAPANポエムの向かう道
詩になる言葉―拓く地平
ことだまの嘴―星野徹の“鳥”について
“難解さ”という修辞
科学技術的思考の魅惑―宮沢賢治の短歌を中心に
名詩が生まれるとき―三好達治「乳母車」
短歌の“屈折”について
現実が語りかけるもの
山頭火の“しぐれ”
北原白秋の“恋”
史的言語としての“君”
“水”を流す
私のペットは変わっています
“わたし”への郷愁
著者等紹介
網谷厚子[アミタニアツコ]
1954年9月12日富山県中新川郡上市町生。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻(博士課程)単位取得満期退学。現在、国立高等専門学校機構・沖縄工業高等専門学校教授。茨城大学五浦美術文化研究所客員所員。詩集に『水語り』(思潮社・1995年、茨城文学賞)、『万里』(思潮社・2001年、日本詩人クラブ新人賞)、『瑠璃行』(思潮社・2011年、第35回山之口貘賞)など。「万河・Banga」主宰。「白亜紀」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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