内容説明
作家の想像力に働きかけ創造に駆りたてる「場所」と詩と政治の困難な関係を、イェイツ、マクニース、カヴァナ、マホン、マルドゥーン、ロングリー、モンタギュー、キンセラ、ベケットなどの作品に探る。
目次
１ 創作の場所―イェイツとバリリー塔
２ 出生前の山―現代アイルランド詩のヴィジョンとアイロニー
３ 農饒の角と虚ろな貝殻―エルマンからの主題の変奏
著者等紹介
風呂本武敏［フロモトタケトシ］
現在、愛知学院大学文学部教授。著書に『アングロ・アイリッシュの文学―ケルトの末裔』（山口書店）。『Ｗ．Ｈ．オーデンとその仲間たち―１９３０年代の英国詩ノート』（京都修学社）。編著に『ケルトの名残とアイルランド文化』（渓水社）。『近・現代的想像力に見られるアイルランド気質』（渓水社）。訳書に『イェイツ戯曲集』（共訳、山口書店）。ヒーニー『言葉の力』（共訳、国文社）
佐藤容子［サトウヨウコ］
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京農工大学工学部教授。著書に『想像力の変容―イギリス文学の諸相』（共著、研究社）。『逸脱の系譜』（共著、研究社）。訳書に『世界文学にみる架空地名大事典』（共訳、講談社）。『ルイス・キャロル伝』（上・下）（共訳、河出書房新社）。事典執筆（分担）『世界文学大事典』（全６巻）（集英社）
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