- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
転入した学校も、同居を始めた祖母も、全て気に食わない美波。けれど、落語のネタにしようと祖母の言動を観察するうち、何かが変わり始めて・・・。不器用な少女が周囲との絆を育み居場所を見つけるまでの物語。ズッコケ文学賞受賞作家、待望の2作目!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
12
可笑しい。御祖母ちゃんと同居するために東京から地方へ転校した美波。気が強くて頑固者なので家族とも友達とも衝突してばかり。同級生だったら苦手なタイプだけど、大人の視点で見るとひねくれ方が最高に可愛い。なんだかんだあって上った高座でのネタは大嫌いな御祖母ちゃん。似た者同士の祖母と孫の掛け合いが面白かった。2015/10/01
tan
8
次の本が届くまでのつなぎに読んだ児童書。子供向けに読みやすく書かれていたけど、最後まで頑固なおばあちゃんは「元気のしるし」と見せたいのかもしれないけど、ちょっと偏屈すぎかな?もう少し優しい面も見せてあげたほうがほろっとくるし、後味もスッキリしたと思う。小学生では落語ネタは共感できないだろうし、表紙絵の可愛さと内容が合わない気がしました。2015/04/16
はゆ
3
娘が面白い!と太鼓判を押していたので読んでみた。確かに。落語という切り口も新鮮。なかなか、ここまで嫌味なおばあちゃん、最近はいないんじゃないかな。それを笑いに変えられるのがすごい。2016/02/08
ふわり
2
娘が小学校図書館から借りた本。 題名に惹かれて読んでみた。 落語を取り入れた面白い話だった。 アズキ(ショウコ)が陸上部なこと、ルミが 三味線を習っていること、繋がって面白かった。 私は、ミナミの言葉使いがあまり好きではなかったけど、 現代小学生には、この言葉使いの方が、入りやすいのだろうか。 ネガティブなことでも、ユーモアがあれば、明るいかんじになれる。教えてくれた。 そのユーモアが難しいんだけども。。 ぜひ、子どもには、ユーモアを磨いて欲しいと思った。2019/12/29
やまてる
2
意地っぱりで不器用な少女の成長物語。東京から祖母のいる田舎へやって来た小学5年生の少女・美波。なんで田舎の町に。同居する祖母は毒舌。嫌味ばかり。何もかも気に入らない。そんな美波を変えたのは、二人の親友。そして落語だった。ちょっとずつ、変わる美波。そんな折に、親友との行き違い。そして、クライマックスの高座。ズッコケ文学賞受賞作家、待望の2作目!素直な気持ちをさらけだせば、自分が変わる。とても読みやすく、大人も楽しめる児童書。暗澹たる気持ちが、スカッと晴れて、読み心地が良い作品だった。2014/05/13