目次
ヘイ!
不運
みじめさ
自殺
やくざ者
ジプシー男
あわれな若者のブルース
ホームシック・ブルース
鉄道街
真鍮の痰壷〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
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寺山が愛読した黒人詩人。社会の底辺を這いずる黒人たちの詩。孤独に耐え、愛に飢え、肌を呪い、それでも生きていく人々。この苦さは決して米国南部だけのものじゃない。2015/12/04
koji
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ラングストン・ヒューズについては「大目に見られて」という小説しか読んだことがなかった。それは白人にしか見えない黒人の青年の哀愁を描いた短編であり、読んだときはえらく感動したので、すごい小説家がいたものだとネットで調べてみたら本業は詩人らしい。慌てて紀伊国屋に買いに行ったのが本作。黒人の哀愁を描いているという前情報がなかったら何が書いてあるのか分からなかったと思う。僕には「大目に見られて」のほうがずっと良かった。黒人の実情を知らなすぎる日本人にしてみれば、彼らの哀愁を想像するには詩では短すぎる。2012/01/21