内容説明
本書には、日野原重明の「オスラーの考えと21世紀の医の展望」そのほか一篇を収めた。この講演は弘前大学医学部図書館で開催された「ウィリアム・オスラー展」を記念して行われたものである。新世紀を迎えて、改革を迫られている医学、医療、医学教育を考える上で、極めて有意義な内容である。もう一篇の「八甲田雪中行軍の光と影―その後の研究の発展―」は、1902年(明治35)1月末日に発生した青森の歩兵第五連隊の八甲田雪中行軍遭難事件について、謎の一つである山口少佐の死因を推測した松木明知の講演内容であり、山口少佐が新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」中に描かれたようにピストルで自決したのではないことに言及したものである。
目次
オスラーの考えと21世紀の医の展望
八甲田雪中行軍の光と影―その後の研究の進展から
著者等紹介
佐藤敬[サトウケイ]
弘前大学医師会出版部、弘前大学医学部附属脳神経血管病態研究施設
松木明知[マツキアキトモ]
弘前大学医師会会長
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