感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりくに
59
昔、「建築」に関わっていたので、今でも興味がある。60年代後半に「モダニズム」一色の教育を受け、就職した時は既に「ポスト・モダニズム」の時代だった。しかし、「モダニズム」の流れが消えたわけではないと思っていた。この本は、1999年(20世紀の最後の年)に行われた対談。建築家の磯崎新さんと、建築史家の鈴木博之さん。司会は建築写真家の二川幸夫さん。この対談を評して磯崎さんは、「プロレスラー」と「相撲取り」の異種格闘技、と。二川さんが、二人を指名。タイトルは二川さんが決めた。「俺が撮ったのが、現代建築だ」と彼。2021/04/22
しんこい
4
モダニズムもポストモダンも建築の歴史はよく知らず、21世紀は建築のない時代とか、デヴェロパーとの関係次第で腕の振るいようもないとかどこまで実態かわかりもしませんが、挿入された写真を眺めて楽しみました。2013/10/14
鯨、或は山田
0
翁ふたりが世紀末の1999年に喧嘩をしている。そんな本である。喧嘩とは言っても、意見の対立ではなく評価軸食い違いである。そのあたりは巻末のあとしまつで言い訳している。建築を検証すると言ってもふたりの喋り手と一人の聞き手の個人的な言い合いであり相対的客観的なものではないが、それでもなかなか面白かったです。2014/06/30