出版社内容情報
制度もあり、女性の社会進出も進み、ジェンダー平等への関心も高まっているにもかかわらず、日本ではなぜ実質的な変化が生まれないのだろうか。
各国の違いを生み出すのは、文化や価値観だけではない。
日本・スウェーデン・フランスで実施したインタビュー調査から、制度の仕組みだけでは見えてこない、政策の選択をめぐる葛藤と実態を浮かび上がらせる。
【目次】
まえがき
第1章 ジェンダー平等をめぐる選択──問題意識と分析枠組み
1.日本のジェンダー平等はなぜ進まないのか
2.ジェンダー平等をめぐる「選択と葛藤」
3.分析枠組み(均等待遇/ポジティブ・アクション/ジェンダー主流化)
4.本書におけるジェンダー平等の捉え方
5.研究手法とインタビュー調査の概要
6.本書の構成
第2章 ジェンダー平等をめぐるパラダイム・シフト
1.女性の権利とジェンダー平等──国際社会の共通課題へ
2.形式的平等から実質的平等への転換
3.ジェンダー平等をめぐる議論の広がり──持続可能な経済・社会と企業活動へ
4.国際的パラダイム・シフトと各国の選択
5.ま と め
第3章 スウェーデンにおけるジェンダー主流化
1.ジェンダー平等先進国への道筋
2.1960~1970年代の経済・社会構造の変化
3.女性運動と政治参画
4.ジェンダー主流化への転換
5.ジェンダー主流化の制度化と実効性をめぐる課題
6.ま と め
第4章 フランスにおけるポジティブ・アクション
1.ジェンダー平等後進国からの出発─―「闘って勝ち取った」女性の権利
2.女性運動を支えるアソシアシオン文化
3.女性運動家と政党政治─社会党との結びつき
4.「クォータ」から「パリテ」へ─フランス型ポジティブ・アクションの形成
5.パリテの導入
6.男女ペア選挙制の誕生
7.「女性の視点」か「女性の権利」か──パリテをめぐる論争
8.ま と め
第5章 日本におけるジェンダー平等──制度と実態の隔たり
1.法の下の男女平等─「棚からぼたもち」
2.制度が支えた性別役割分業──「平等だけど、平等でない」
3.女性運動が拡大しなかった背景──「困らないと運動は起こらない」
4.日本型経済モデルと成功体験
5.男女雇用機会均等法
6.法制度と社会意識
7.ま と め
第6章 国際的パラダイム・シフトと日本の対応
1.北京会議
2.男女共同参画社会基本法
3.法制度と実質的変化の隔たり──「制度はあるが、変わらない」日本
4.例外としての制度変革─ 性犯罪法改正にみる「実効性を伴うジェンダー政策」
5.ポジティブ・アクションの導入とその課題
6.ジェンダー主流化に向けた取り組みとその課題
7.バックラッシュとジェンダー平等推進の停滞
8.ま と め
第7章 ジェンダー平等をめぐる三カ国の選択
1.ジェンダー・ギャップ指数による三カ国比較
2.フランスの大幅な改善──パリテによる政治分野の変



