出版社内容情報
国際刑事裁判所の本当の危機は、外からではなく、内から始まる――
アフリカは、アフリカの利益のために、アフリカ域外でつくられた国際秩序に対し、いかに交渉すればよいのか、その術を確立させつつある。
「介入する側」からの視座では見えない、もうひとつの国際正義の構図。変容するアフリカの対外政策と、そこに映し出される国際刑事司法の現在地を鋭く描き出す。
【目次】
序 章アフリカからみた国際関係――本書の問題意識と視座―
第1節 国際関係論のなかのアフリカ
第2節 司法介入に対するアフリカの選択と戦略性
第3節 本書の射程と構成
第1章 国際刑事裁判所に対するアフリカの政策――本書の理論的枠組み―
はじめに
第1節 国際的な裁判所に対するアフリカのバックラッシュ
第2節 バックラッシュを規定する政治的試みと司法的試み
おわりに (29)
第2章 国際刑事裁判所の設立とアフリカの関与――なぜアフリカ諸国はローマ規程を批准したのか――
はじめに
第1節 国際刑事裁判所設立に向けた機運
第2節 ローマ会議での議論とアフリカ
第3節 アフリカ諸国によるローマ規程の批准
おわりに
第3章 アムネスティとウガンダ
――なぜ国際刑事裁判所は受け入れられなかったのか―
はじめに
第1節 司法介入とアムネスティをめぐる概念と先行研究
第2節 ウガンダからみる平和と正義
第3節 アムネスティ法の成立と国内の反応
おわりに
第4章 司法制度改革とケニア
――なぜ国際刑事裁判所から脱退しないのか―
はじめに
第1節 繰り返されてきた選挙暴力と不処罰の連鎖
第2節 司法介入が引き金となる制度改革
第3節 憲法改正と司法制度改革
第4節 晒される証人
第5節 平和と安定を求める国内外の声
おわりに
第5章 現職の国家元首に対する逮捕状と南アフリカ
――なぜバシールの逮捕状を執行しなかったのか―
はじめに
第1節 国際刑事裁判所による逮捕状発付と協力義務の枠組み
第2節 スーダン・バシール大統領への逮捕状
第3節 南アフリカにおけるローマ規程批准の波及効果
第4節 バシールの南アフリカ訪問と機能する国内司法
第5節 南アフリカによるローマ規程からの脱退通告からみえること
おわりに
第6章 アフリカの一体性とアフリカ連合
――どのように国際刑事裁判所に影響力を行使したのか―
はじめに
第1節 アフリカ連合の設立とその枠組み
第2節 国際刑事裁判所に対する非協力決定
第3節 代替メカニズムとしての司法および人権アフリカ裁判所(マラボ
議定書)
第4節 国際刑事裁判所からの脱退戦略文書
第5節 国際司法裁判所への試み
おわりに
第7章 バックラッシュとローマ規程締約国会議
――どのように締約国と国際刑事裁判所は反応したのか―
はじめに
第1節 国際刑事裁判所の効率性と予算を担うローマ規程締約国会議
第2節 逮捕状の執行と非協力に対するローマ規程締約国会議
第3節 締約国会議の立法機能と



