出版社内容情報
社会学者として知られる鶴見和子を環境思想家として再定義し、前期・中期・後期にわたる思想の展開を共育とアニミズムの倫理という観点から再解釈することを通して、独自の環境思想を明らかにする。
自然・ケア・公共を結ぶ新しい倫理の試み。
【目次】
序 章 今、なぜ鶴見和子なのか
1.本書における研究の背景
2.研究の目的と位置づけ
3.本書の構成
第Ⅰ部 前期(-1966年)・中期(1966-95年)の鶴見和子における思想と実践──鶴見和子を環境思想家として再定義する
第1章 前期・中期の鶴見和子における思想の変遷──欧米の社会哲学・比較社会学の理論から日本の環境思想へ
はじめに
1.鶴見家
2.アメリカ・カナダでの学問──前期の鶴見和子における思想形成の中心的経験
3.日本での学問──中期の鶴見和子における思想形成の中心的経験
4.思想の科学
おわりに
第2章 前期・中期の鶴見和子における実践の変遷──社会・環境運動する実践的知識人としての鶴見和子
はじめに
1.生活記録運動
2.公害研究
3.鶴見和子における内発的発展論の諸相
おわりに
第Ⅱ部 後期(1995-2006年)の鶴見和子における実践と思想──内発的発展論から曼荼羅的存在変動論へ
第3章 後期・鶴見和子における回生としての実践──患者学・詩学・舞踊論・着物の美学
はじめに
1.鶴見和子の患者学
2.鶴見和子の詩学
3.鶴見和子の舞踊論
4.鶴見和子における着物の美学
おわりに
第4章 後期・鶴見和子における思想の終着点──『鶴見和子・対話まんだら』を読む
はじめに
1. 鶴見和子における石牟礼道子・中村桂子・武者小路公秀との対話まんだら
2.鶴見和子における松居竜五・頼富本宏との対話
おわりに
第Ⅲ部 鶴見和子の思想の再解釈──アニミズムの倫理学と共育の思想
第5章 鶴見和子における地域社会の公共徳倫理としての受苦と共生の思想──内発的発展論から内発的キー・パーソン論へ
はじめに
1.鶴見和子の内発的キー・パーソン論
2.鶴見和子における地域社会の公共徳倫理
3.鶴見和子における共育のための受苦と共生の思想
おわりに
第6章 鶴見和子における環境とケアの倫理としての共生と共育の思想──内発的発展論から内発的脱成長論へ
はじめに
1.鶴見和子における環境とケアの倫理
2.共生と共育の思想のダイナミズム
おわりに
終 章 環境思想家としての鶴見和子
1.本書の結論
2.本書の貢献と今後の課題



