出版社内容情報
プラグマティズムの水脈が
リベラル・デモクラシーという希望の海へと流れ込む
極左・極右ポピュリズムが隆盛し、権威主義が台頭する現代社会において
リベラル・デモクラシーの可能性は残されているのだろうか。
本書は、ジョン・デューイの「生き方としての民主主義」という概念を軸に、
パース、ジェイムズ、ローティらプラグマティストの政治理論を概観しながら、
プラグマティズムと自由民主主義の交点を探り、その歴史と可能性を開示する。
研究者による、人びとが罵り合ったり嘲り合ったりすることのない未来に向けた、希望の書。
【目次】
はじめに
第一章 理性的ではなく、知性的に
一、プラグマティズムの科学的探究の方法と民主主義
二、創造的知性
第二章 プラグマティズムの進化的正義
一、プラグマティストは「正義」を論じない
二、進化的な探究の過程
三、不正義への感受性
四、プラグマティズムの社会進化論と「リベラリズム」
五、「リベラル」の進化へ
第三章 「生き方としての民主主義」とリベラル・デモクラシー
一、民主主義の危機?
二、リベラル・デモクラシーの危機
三、リベラル・デモクラシーにおけるリベラルという概念について
四、規範としての「生き方としての民主主義」の問題点
五、パース的民主主義の「科学の方法」
六、プラグマティズムと認識的デモクラシー
七、リベラル・デモクラシーの再構成、もしくは進化
第四章 「生き方としての民主主義」と制度
一、帰結主義としてのプラグマティズム
二、ロマン主義的功利主義、あるいは第二の啓蒙としてのプラグマティズム
三、「探究の共同体」における民主主義の政治性
四、「生き方としての民主主義」と制度
第五章 「国民宗教」としての民主主義
一、ローティのアメリカ民主主義論
二、改良主義左翼
三、愛国と「国民宗教」
四、「国民宗教」と「公と私の区別」
五、アメリカにおける世俗的な信仰としての「生き方としての民主主義」
第六章 プラグマティズムとリベラリズム
一、プラグマティズムとアメリカのリベラル
二、ニュー・リベラリズム
三、アメリカのリベラル
四、デューイのリベラリズム
五、「ありふれた人」によるリベラリズム
あとがき
参考文献
事項索引
人名索引
内容説明
極左・極右ポピュリズムが隆盛し、権威主義が台頭する現代社会においてリベラル・デモクラシーの可能性は残されているのだろうか。本書は、ジョン・デューイの「生き方としての民主主義」という概念を軸に、パース、ジェイムズ、ローティらプラグマティストの政治理論を概観しながら、プラグマティズムと自由民主主義の交点を探り、その歴史と可能性を開示する。研究者による、人びとが罵り合ったり嘲り合ったりすることのない未来に向けた、希望の書。
目次
第一章 理性的ではなく、知性的に
第二章 プラグマティズムの進化的正義
第三章 「生き方としての民主主義」とリベラル・デモクラシー
第四章 「生き方としての民主主義」と制度
第五章 「国民宗教」としての民主主義
第六章 プラグマティズムとリベラリズム
著者等紹介
大賀祐樹[オオガユウキ]
1980年生まれ。博士(学術)早稲田大学。現在、東京科学大学国府台ILA、聖学院大学基礎総合教育部、早稲田大学教育学部、東京成徳大学経営学部 非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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