出版社内容情報
内戦を宙吊りにした冷戦秩序のなかで、日本華僑はいかに国際移動を制約されたのか。第二次世界大戦後の日本華僑の国際移動に関わる日台それぞれの諸制度の形成過程、およびそれに伴う各国間の外交交渉過程を検討することで、近代的な主権国家システムが作り出す「国境」と日本華僑との関わりを、歴史的に描き出す。
内容説明
「人の移動管理」の政治はいかに人々のアイデンティティを創り、そして分断したのか。台湾と日本、華僑をとりまく波涛の戦後史。内戦を宙吊りにした冷戦秩序のなかで、日本華僑はいかに国際移動を制約されたのか。第二次世界大戦後の日本華僑の国際移動に関わる日台それぞれの諸制度の形成過程、およびそれに伴う各国間の外交交渉過程を検討することで、近代的な主権国家システムが作り出す「国境」と日本華僑との関わりを、歴史的に描き出す。
目次
序章 現代パスポートレジームのなかの日本華僑
第一章 送還、登録、法的地位―占領期在日中国・台湾人に対する移動管理の始動(一九四五‐一九四七)
第二章 創り出される境界―戦後台湾における住民把握と越境違法化(一九四五‐一九四八)
第三章 外国人登録と日本華僑―占領期における華僑管理政策の展開(一九四七‐一九五一)
第四章 封鎖される島―中央政府撤退前後の台湾における入境管制の形成(一九四九‐一九五一)
第五章 日華平和条約と日本華僑―「五二年体制」に至る人の移動管理の確立(一九五一‐一九五二)
終章 「人の移動」の国際政治と日本華僑
著者等紹介
鶴園裕基[ツルゾノユウキ]
1985年東京都生まれ。現在、香川大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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