出版社内容情報
「ムカサリ絵馬」と「花嫁人形」が映し出す亡き人への想い
山形県の「ムカサリ絵馬」と、青森県の「花嫁人形」。死者を供養するための冥福を視覚化する習俗であるが、これらに関するまとまった研究は少ない。本書は、この2つの習俗を実証的に調査・分析した成果をまとめ、「人々が出会い、理解し、解釈し、実践する」ヴァナキュラー宗教の視点から考察した、貴重な研究書である。
内容説明
「ムカサリ絵馬」と「花嫁人形」が映し出す亡き人への想い。丹念なフィールドワークによって明らかになる、「死者のイメージ」とは?
目次
序章 「死」と「死者」のイメージ
第1章 人々の信仰に向けられた眼差し
第2章 「冥婚」研究史
第3章 「ムカサリ絵馬」―死者の結婚を描いた絵馬
第4章 「花嫁人形」―死者の結婚を象った人形
第5章 ヴァナキュラーな信仰実践
終章 死者供養のオイコノミア
著者等紹介
鳥居建己[トリイタケミ]
1975年横浜市生まれ。現在、名取市教育委員会市史編さん専門員、東北文化学園大学非常勤講師、東北公益文科大学大学院非常勤講師、東北大学学術資源研究公開センター史料館協力研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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