出版社内容情報
立ち現れる複層的な課題に私たちは問われている.
人類と産業社会,基盤としての自然との絡み合いを,科学的真理性と市民的公共性を礎とした知恵と価値を拠り所に解きほぐし展望する.
21世紀にかけて急速に世界化した重化学工業化・情報通信技術による産業経済の拡大,地球環境問題と資源問題,ブロック経済化と「武装平和の抑止論」,軍産複合体の常態化,AI技術の進歩,感染症の蔓延など,人類社会は複層的課題を抱える時代を迎え,未来に向けての社会選択が問われている.本書は“科学・技術・政策と社会”の部面から考察する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
現代産業社会と科学・技術: 諸問題と科学的・技術的解決の可能性 地下資源依存型の大量生産・流通・消費 大量生産方式とデュアルユース型研究開発 欧米技術の導入と資本集約型技術進歩の功罪 戦争と科学・技術,科学者・技術者: 原爆開発・製造・投下と科学者の行動と責任 原子力,AI,感染症と人類社会: 原子力発電と過酷事故・回帰 制御技術の高度化とAI 時代の到来 産業化・都市化の進行と感染症の蔓延 科学と政府,企業: 科学・技術の20世紀的展開と世界市場形成 競争資金政策 安全保障技術研究 科学技術政策の国策化2023/11/03